お題:飢えた死 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:509字
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てっててて ※未完


 そう。
 大地が揺れたのだ、と思った。足裏に響く振動は両のふくらはぎをぶるりと揺さぶると、そのゆらぎはためらいもなく体中を巡って、最後、心臓の裏側を残酷にも引き裂いた。鋭い爪が狙いを定めて落とした一撃は、痛みを飛び越えて、息苦しさを連れてくる。呼吸をしているのだか、喘いでいるのだか、その瞬間、覚は自分がわからなくなった。俺はどこにいるんだっけ?何をしているんだっけ?一体、なにを見て、感じて、こんなにも震えているんだったっけ?
 天からふいに落ちたいなずちを呆然と見上げる俺たちは、まるでバベルの塔のなかの、ちっぽけな人間のようだった。
 沈黙が空間を支配し、ただひとつ無機物であるボールが意思のない上下運動を繰り返し、ただひとり己のリズムで息をすることの許された人間が、折りたたんだ膝を似合わぬ柔らかさで伸ばして、すっとそこに立った。
 遮るもののない、冬の白い青空から差し込む光は、われさきにと争うように窓という窓を抜け、やつの輪郭をなぞっていく。白鳥沢の一点の曇もゆるさぬジャージはそれらを乱反射して、さらに光を生み出そうとしている。それはまるで歓喜の踊りだ。正統な王者の帰還を祝う、狂気じみた祭りの。
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