お題:俺の小説修行 必須要素:ブラウザはなるべくGoogleChromeを使用してくださいまじで。 制限時間:30分 読者:46 人 文字数:1333字

無茶ぶりのことを忘れて書いたクローム少年 ※未完





 週に一度、新社会人となった俺にとって唯一の休日である日曜日。

 それまで六日、就職先にて体全てを搾り取られるかのような地獄の労働を経て、ああついに明日は休日なのかと考えながら一人ベッドインと洒落込んだところから、すでに記憶は途切れている。肉体的にも精神的にも間違いなく疲弊しきっていたのは間違いないから、恐らくは昼下がり辺りまでぐっすりコースかなと。
 そう、考えていたのだけど。

「......あ――。目ぇ、覚めちまったな」

 人生そう上手く行かないというか、自分の思惑通りに事が進むことなどそう無いというか。俺――柳幹人は、そうして目を覚ましたのだ。 
 昼下がりでも何でもない。陽は丁度上り始めていて、小鳥たちがやんややんやと鳴いている。そんな情景を横目に眺めた時計の針は、悪い予感の通り早朝6時を示している。
 
 二度寝と洒落込むには、眠気が足りない。眠いことには眠いのだけど、それは結局気持ちだけで、つまりは肉体でなく精神的な問題で。
 しかして幹人の肉体は、眠いと思う気持ちとは裏腹に、ぐんぐんと目覚ましく覚醒していく。






 こんなに寝苦しくて、けれどどうあがいてもぐっすり寝つくことのできない朝には、趣味に没頭するに限る――。
 午前六時と半。そんな早朝からこんなことを考えつつ、照明の類も整っていないリビングで黙々とパソコンのキーボードを打ち込んでいる自分の顔は、きっと頬は青白くて目には隈ができた、とても人様には見せられない顔をしているのだろうなと幹人は思う。

「後、五百文字ってところか。さてさて、どうオチをつけたもんかね」
 
 パソコンの画面に表示された、即興小説トレーニングという大文字。その下に広がる細枠の中に延々と書き込まれた文章の羅列を見て、幹人はほう、と息をついた。
 画面で特に目立つ赤文字で表示されているのは、『10分』。現在書いている小説が、推敲も誤字脱字のチェックも筆者の気持ちの準備も何もかもを置き去りにして、強制的に投稿されるまでの目安である。
 
 話のオチがある程度まとまってきてはいるし、残り時間を踏まえても自分のタイピングスキルならば残りが10分だとしても対して問題は無いかなと考えつつ、黙々と文字を打ち込む。
 主人公が、小さな弊害を乗り越えようと憤慨する場面。ここは特に重要なので、残り時間をたっぷり使って丁寧に書き込んでいく。
 そのままの勢いで山場を乗り越え、思いのほか時間を使ってしまったことに内心やや驚きつつ主人公が弊害を乗り越える先を描く。
 
 いよいよエピローグである。ここもまた残り時間を惜しむことなく使い込み、心情描写と情景描写にもよくよく時間をかけて練り込んでいき――。


「......ふーー。やっと、できた」

 
 終了。ここまで来れば、後はタイトルを考えて投稿する覚悟を決めておきさえすれば、勝手にサイトが投稿してくれ、

「......あ?」

 違う。これはグーグルクロームじゃあない。
 これじゃあヤフーじゃないか。
 
 俺はクローム派だというのに、と思う。
 まあ、タイトルにでもつけておこう



 
 








 

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