お題:やわらかい王子 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:732字
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卵王子 ※未完





「やあ。......どうやら君が、噂のお姫様のようだね」
 
 困惑している。どうすればいいのかわからないしこの状況に脳の理解が追いついていないし何よりも自分が何を見ているのかこれは一体、ああもう頭が。
 本当に何一つわけがわからないので、とりあえず一つ一つずつ整理していこう、と思う。一先ず視界を一時遮断し、今度は聞こえてくる声によく耳を傾けてみる。
 まずは声から。

「あれ、どうかしたのかい、きゅっと目を閉じて......もしかして具合でも悪いのかな?」

 おいそれお前のせいだ。
 聞こえてくる声に一切の違和感はない。恐らくは二十代前半であろう位の、若々しくも凛々しい声。おとぎ話に出てくる様な王子様の声、といえば中々に近しいイメージだろうか。
 
 とはいえ、声だけではやはり判断しがたい。これは明らかに『人間の男性』が発したものであり、その他の何者でもないことは明らかだ。けれど、この部屋にいるのは私一人なはずだ。それらを踏まえた上で判断するならば、私の気がつかぬうちに男の人が部屋に侵入していることになる。
 やだそれ怖い。

 それならばさっきの光景の方がマシなのでは、と。
 そう考えてもう一度、まさかさっきの自分の見たものは本当なのか、それとも幻か何かでも見ていたのかと。
 それを確かめてやるべく、大きく目を見開いて。


「................ああ、間違ってないなぁ......」

 
 眼前のテーブル、その上にちょこんと置かれた小皿。
 その更に真ん中、卵が座っていた。

「どうかしたのかい、私でよければ力になるよ?」
 
 喋っていた。

 ......とりあえずお昼ご飯には、たまgご飯を。
 

 
 
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