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お題:刹那のコウモリ 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:606字

「迎えに来て」今生だけではきっと足りない ※未完

 一秒間の変身能力を手に入れた。
 たった一秒。一日の内、たった一秒だけ、私はコウモリに変身できる。
 数十冊の魔道書を読破し、怪しげな薬にいくつも手を出し、それこそ血の滲む努力をしてようやく手にした変身の力が、たった一秒しか続かないことに、それこそ初めのうちは私も悲しんだ。信じなかった。怒りに打ちひしがれた。どんな表現でも良いが、その一秒間が自分の限界であると認めるのは苦しいことだった。だがいずれは慣れる。私は自分のたった一秒間の変身能力を受け入れ、楽しむことに腹を決めた。
 お気に入りは夕暮れの窓辺だ。本物のコウモリたちが飛び回る群青の空をしばらく眺めてから、ふいに、一秒だけ、コウモリの姿に変わる。人間としての私の体に纏われていた服たちが、支えを失っていちどきに緩く床へ落下する。私は一回、二回と確かに羽ばたき、そして無様に人間に戻る。服たちを踏みつけて、裸のままで、しばしば体勢を崩して膝を付きながら。おかげで、自室でしか変身は試せなかった。往来で試みようものなら、一発で社会的に居場所を失っただろう。
 私の願いは、窓辺で変身するその一瞬に、仲間のコウモリにこちらを見てもらうことだった。日々の毎秒を積み重ねて、私はエコーロケーションを練習した。試みることができるのは一日に一秒。発声のコツを掴むのに六年ほど掛かった。コウモリの言語を習得するのにあと何年掛かるのか、まったく考えたくない。彼らは
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