お題:最強の成熟 必須要素:日本 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:781字
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酸いも甘いも通りこし
 いいじゃないの。放っておきなさいよ。そんなものよ、お嫁さんなんて。
 あたしもね、昔は言い返したり、むしろ自分から突っかかったりしたものだわ。
 でもね、そんなことしたって意味ないって気づいたのよ。だって結局他人なんですもの。
 息子も他人。夫も他人だし、自分の親だって他人よ。血のつながりはあっても自分以外はみんなそうよ。
 同じ家に暮らしてたら、そりゃ揉め事くらい起こるわ、当たり前よ。どこの家だってそう。でも赤の他人同士なんだもの、仕方のないことじゃない。わかりあえないことなんて山のようにあるわよ。
 あたしなんてときどき自分のこともわかんなくなるわ。ときどきね、ぷつんと糸が切れたみたいに「あたしって誰だったかな」って思う瞬間があるわけ。
 自分すらわからなくなるんだもの、他人がわからないのは当然でしょ。だからそういう風に思ってしまえば、もうあとはひたすらどうでもよくなるものよ。
 どうでもよくなるって厭世的ね、いやだわ。でも悪い意味じゃないのよ。どうでもいいってすごく気持ちが楽。心穏やかに一日を過ごすって素敵なものよ。
 こうやってね、縁側で日がな一日ぼうっとお茶を呑みながら庭を眺めてると、本当に世間は「浮世」だわって思うのよ。みんなふわふわ浮き上がって、せわしないったらありゃしない。
 この歳になってようやく地に足がついた気がする。と言ってもまあ、すぐにこの世よりずっと高いところに浮かぶようになるんでしょうけどね。
 自分でももうすぐかなって思ってるのよ。でもちっとも怖くないし悲しくもないわ。こうやって落ち着いていられるのも穏やかに過ごしているおかげね。
 とにかくね、九十歳にもなったらなにもかもどうでもよくなるから。あんたもあと十年? それまでまだまだ修行だと思って、頑張りなさいな。あたしぐらいまで
生きられたらの話だけどね。
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