お題:神の孤島 制限時間:15分 読者:21 人 文字数:543字
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神は孤独を選ぶ
ただ一人、寂しさというものはない。

ここは私が作りたもうた、小さな島。
果物も、草花も、私が創造した。思うままの色彩に、思うままのみずみずしさを。
年中穏やかな気候が続き、災害も何も起こらない。ただ毎日がゆっくりと過ぎるのみ。

全知全能の神である私は、滅亡した世界を前に、今一度新しく「新世界」を作ることとした。
生き物の大掛かりな争いで滅びた世界を目にした私は、争いを厭い、今度こそ平和な世になるようにと考えた。

闘争本能を持つ生き物は作らないことにした。果物は、自己で受粉することができ、実がなるように。
何の意思も介入しない、毎日が同じことの繰り返し。そういった世界がいいと、新世界を作った。


こんなにおだやかな生命にかこまれているのに、意思をもった生き物はどこにも存在しない。
造物主の私が管理する、箱庭のような世界となった。

「これでよい、先の大戦の悲劇がまた起こるよりは、ずっとよい」
人間が殺し合い、ついに兵器によった大爆発であの星は消滅してしまった。


何も起こらないこの小さな島。……神の孤島、とでもいえるだろうか、この新世界は。
しかし、この世にもう、そのように表する言語をもった生き物はいない。


そしてこれからも、私は生み出すことはないだろう。
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