お題:未来のバラン 必須要素: 制限時間:15分 読者:97 人 文字数:396字
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未来のバラン
ずいぶん遠くまで歩いてきたもんだ。
ふくらはぎが張っている。やわらかい汗が噴き出る。
後ろを振り向きたいけれど振り向けない。何かが追ってきていたら怖いから。
後ろから強めの風が吹き抜ける。弱った膝関節をぐらぐらさせる。
ああつらい。つらいけれど仕方ない。
これが私の道だから。

目の前が白々と明るくなった。
「いかがでしたか?」
柔和な笑顔が覗き込む。その男は完璧なほど感じが良いのに、目だけは鋭く光っていた。
「事前に書き込んでいただいた、人生の暦に沿って遡っていただきました」
と男は言った。
「それはおかしいでしょう? それだったら遡った最後の感覚は生れたときってことになる」
「はあ」
また男の目が光った。
「だったら、私は生れた瞬間からあきらめて、つらい生き方を選択していたことになる」

後ろを振り向きたいけれど振り向けない。
風が吹く。ペラペラと何かを翻しつつ未来に向かって。
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