お題:僕の小説家たち 制限時間:4時間 読者:122 人 文字数:2495字

お前が作者だろなんとかしろ「はい」
 ──さあ、ここからが正念場だ! 行くぞ、みんな!
「……んー」
 ────さあ、ここからが正念場だ! 行くぞ!
 ────おう!
 ────やったろーじゃないの!
「ライトの掛け声を皮切りに、各々武器を改めて構え、おそらくこれが最奥であろう扉の前にたった。」
 おい、たった、てひらがなになってんぞ。漢字に直せー。おーい。さっきの立ち上がったってセリフは漢字だったろ。統一しろー。あーもう! キャラ的にこういうの気にするんだけどな、僕。
 分かるわー。あたしンとこの作者も、めっちゃ筆早い時は句読点入れ忘れてめっちゃ読みにくい。あとで気づくからいいんだけどね。
 オレんところ、めっちゃ書くの遅い。クオリティはいいのになぁ。あ、改ページした。
 次の章でやっとボス戦だな。
「最奥の扉は石造りで、とてつもなく重厚で、よもや開かないのではと思っていた三人だったが、存外普通に開いた。中には繊細な彫刻でデザインされた柱が左右に、そして奥に続き、まるでその間が通り道だと示しているようだった。」
 ────あれぇ? 誰もいなくない?
 ────けど、ここまで一本道だったぞ。
 ────んー、おっかしいなぁ。
 ボスって僕の【帰宅部の本気】から来る設定だけど、挿絵がどう見ても【機械都市マキシナリオン】のキャラで完全にアンソロ仕様だな。
 まーこういうのもアンソロの醍醐味だよ。あたし一応歌姫って設定なのに、【帰宅部の本気】の転校生として帰宅部入って異世界行って一緒に戦ってるし。
 もともと異世界キャラなのに学園モノからまた異世界行くっていう謎展開。
 オレなんてゲーム原作のパーティキャラだぞ。いいじゃんお前ら主人公で。
 パーティキャラで他作品の主人公と組むってのは逆に人気があるからだろ。
 そだよー。顔パスならぬ人気パスだよカイトさん!
 それパスじゃなくて普通に人気票だけどな。
 主人公パスどもめ。
「柱同様、壁にも厳かな絵が施されていたが、単なる風景画のようで、それ以外に目を凝らすものもないまま進んでいった。」
 ────ゲームだと、こういう絵に実はくぼみがあって、そこに宝石埋めたりするよね。
 ────お、ミナヅキさんはそういうの分かるのか。僕的には、柱を順番に調べると何か仕掛けがあるタイプだと思ってる。
 ────で、ゴゴゴゴーってなって上からボスが出てくる!
 ────RPGあるあるだな。
 ────ゲームキャラの前でなんて話してんだお前ら。
 あーここでメタ。
 まあメタ入れたいよね分かる。
 メタ話こそゲームあるあるじゃないのか。



 あ、あたしンとこの作者も話進めたよ。
 こっちってなんだっけ。
 んとねー、本当はロボット作ったらロボットのせいで大変な目にあうんだけど、今回アンソロだからギャグになってる。
「僕はようやっと覚えたマキシナリオン語で、ミナヅキさんがこの世界で発信しているという歌の歌詞を読み上げた」
 ────ひ、にゅ、うー、わ、す、てー、た、す?
「偶然床掃除をして通りすがったロボットが立ち止まり、目に該当する二つのランプ緑色に点滅した。緑は入力中の合図だっけか」
 ────貧乳はステータス。貧乳はステータス。覚えました。
 ────きゃー! そんなこと覚えなくていい! 忘れて忘れて!
 ────貧乳はステータス。を消去しました。
 ────はぁ。…………ライトくん…………。
 ────いやいや! 僕は歌詞を読もうとしただけで!
 ────声に出すことないじゃん! もう! もうもう!
「方や恥、方や怒りで顔を赤くするのをさておき、カイトは興味深くロボットのほうを目で追いかける。おのれ、同じ男としてフォローのひとつもいれてくれないなんて」
 ────しっかしよくできたロボットだな。マキシナリオンのロボットはみんなこうなのか?
 ────え……あぁ、うん。でも、最近は色んなものを覚えすぎて、人に迷惑をかけたりすることもあるよ。どっかの誰かさんみたいにね!
 ────だからすまないって……。
 ギャグっていうか完全にエロに走ろうとしてる流れだぞこれ、大丈夫か。
 オレは大丈夫だ、問題ない。
 キリッとするな。
 あたしは大アリなんだけど。いや、百歩譲って本編がガチシリアスだからアンソロでぐらいギャグで~っていうのは分かるけど、無理でしょ。もうやだこの作者。



 作者といえば、カイトのとことの作者、マジで進んでないな。大丈夫か?
 全然大丈夫じゃないな。
 どこまで行ったっけ。
 かなり序盤で詰んでた気がするぞ。
 ────この花を花瓶に活けるだけで魔法が出来るの? うっそー!
 ────試しにやってみれって。女の子はだいたい花好きだろ?
 ────好きだけど、うーん、じゃあチューリップにしようかな。
 ────じゃあ僕はヒマワリ。
 ────ヒマワリぃ? 大きく出たなぁ。 じゃあ後は花瓶選びだけど、
 花瓶選びで詰んでるね。
 ……ああ。花瓶の模様や造形と活ける花の組み合わせで得られる魔法が微妙に違うっていう設定。
 なんで花瓶の説明で詰むんだよ。お前の原作だろなんとかしろ。
 できたらしてるわ。説明ターンになるのが嫌なんだろ。説明くさくなりすぎないようにしようとして詰んでるんだと思う。それでなくとも【木苺の花が枯れるまで】って完全なるファンタジー作品だし。説明はどうしたって多くなるけど、説明しっぱなしも飽きられるから。
 あー、ありがちありがち。
 【帰宅部の本気】も、学園の説明した次に異世界の説明しないといけないから、かなり文章過多だったなぁ。



 レーベルの企画でアンソロジーっていうから結構楽しみにしてたけど、お互いの作者が作者だね。
 だな。でも〆切がある以上、嫌でも完成はさせるだろう。
 だといいなぁ…………。はぁ。オレの作者ほんっと遅筆だからなぁ……亀かよ……。
 まーまーカイトくん。人気パスでなんとかなるって。
 なんとかというか、書くんだけどな。僕らの小説家たちが。
作者にコメント

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