お題:綺麗な奈落 必須要素:ホモ 制限時間:1時間 読者:22 人 文字数:2915字 評価:0人

シンヤですと答えた。
つい最近、必須要素:ホモを体験したばかりであったため、ホモに関しての使い方をその時考えていた。
「自分の事をホモサピエンスです!っていうのよ。そんで・・・」
その十五分の話を書いた際もう一個やりたいことがあったんだけども、十五分という時間の壁を破れずにそちらの方は出来ていなかった。一時間だったらできるかもしれない。
「sexは男ですっていうのがやりたかったんだよなあ・・・」
sexは性別のsexです。ユニセックスとかいうでしょうあれあれ。

最近、即興さんでは必須要素とお題を早々にクリアする話にはまっている。最初の一文でクリアしてしまって、召喚酔いに影響されませんでした。みたいな事を書いてあとは軒並み自由な感じで書き進めるという行為にはまっている。最後までお題を使えずに秒読み段階に至って、泡を吹きながら何とかしなきゃ何とかしなきゃってやっているのに比べて余裕がある。余裕が素敵だ。余裕があると肩の力も抜けるし、指の動きもいつもよりも滑らかな感じがある。わかりやすく言えば十五分で千文字超える。
ちなみに以前の私というのは、
「早々にお題と必須要素を書くのはなんか、なんだろうなあ・・・」
って言っていたけども、今にして考えてみたらあほであった。最初に書かずに、どこで出るかわからない風にしようとしていたのには、
「お題と必須要素の使い方がうまいなあ」
って言われたいっていうのがあったんだろう。高望みであったと思う。
お前には無理だ。ともっと早く誰かが、例えば私に厳しい私の姉とかみたいな人が「お前はとても馬鹿なんだから無理するな」と、言ってくれていたらもっと早く気が付いていたかもしれないが、しかし他人のいう事を素直に聞けない私であるから、もしかしたらそういうことを言われたら逆上して、
「なにくそ畜生」
ってなって、もっと評価のもらわれにくい話を書こうとしていた可能性もある。その結果、暗黒の年月を、暗黒としか思えない様な年月、歳月を幾星霜か過ごしていたかもしれない。それは怖いと思う。とても恐ろしいと思う。だからよかった。最初にお題と必須要素をクリアすることの楽しさと楽さというのが知れてよかった。本当によかった。人よりもそのことに気が付くのは遅かったかもしれないけども、でも私も無事に知れた。

というわけで、今回のこの話は、すでにホモを、必須要素をクリアしてるといってよい。お題の綺麗な奈落もその十五分の際の安い傑作という広い、遠浅の海みたいな広大な敷地面積を誇るお題に比べると、やや軽めであると思われた。

で、
「奈落ねえ・・・」
綺麗かどうかは知らないが、とりあえずまず思い浮かんだのは、ほっしーであった。ほししんだ。星新一。おーいでてこーいのやつ、あれ。しかし一番最初にバトルに参加して、一番最初に投稿するならまだしも、今日だって制限時間のギリに始めてしまった私なので、おそらく最後になるか、あるいは最後の前になるかという所に投稿されることになる。そうなると、おーいでてこーいを先に使われていた場合、とても恥ずかしいことになる。
「かぶっちゃった!」
ってなる。

だもんで、おーいでてこーいは使えない。おーいお茶なら使ってもいいかもしれないけども・・・。

そんで次に思い浮かんだ奈落は舞台とか装置の奈落であった。前に何かの本で読んだことがあるんだけども、舞台には奈落という装置があるらしい。
「舞台・・・女優・・・」
女優霊。

女優霊の最後は怖かったなあ・・・。

そんなことしか思いつかなかった。子供のころ友達の家に集まって、みんなで観た。とても怖かった。おしっこが漏れるかと思った。そもそもジャケットも怖かったじゃん。あの顔が切れてるやつ。恐ろしかったじゃん。

「・・・」
やめよう。思い出す。やめよう。夜だぞ。深夜だ。ドシンヤだぞ。

一個思いつくと、数珠つなぎにいろいろな事を思い出してしまう。今回の場合はホラーのフォルダだったためにホラーに関する色々な事を思い出してしまう。

例えば、霊石ラジオとか・・・。

いけない。やめろ。ドシンヤ。

というわけで、綺麗な奈落に関して書くべきことが無くて困ってしまった。いたずらに時間が過ぎていく。緑のブログもまだやってないし、ちなみに今日はワイヤレスイヤフォンを開けて使いました。っていう話を書く予定であった。苦労してブルートゥースにつないだっていう話を書く予定。説明書がどこの言葉かわからなくてとても困った。苦労したっていう話を書く予定であった。だもんで今ここでぐずぐずしている暇はなく、早いところ奈落の事を何とかしなくてはいけない。まあ、この心象描写に奈落に落ちていく人の感じがあってそれはそれで奈落もクリアなんじゃないかと思わないでもないけども、ただしかしこれではよくない。

これでは物語性が無い。十五分と一時間しかもバトルの部の明確な違いを挙げるとしたら、それは物語性を持たせるかどうかだ。と私は思う。十五分だったら物語性が無いのも仕方ないかもしれないけども、でも一時間も書けて物語性の毛ほどもないなんか羅列を見せられても、困るじゃん。何こいつってなるじゃん。

というわけで物語性が必要だった。

「あー、もう!」
というわけで今まで書いてきたことを全部混ぜることにした。


僕はその日、ワイヤレスイヤフォンと携帯をつなぐ作業をしていた。ブルートゥースにつなぐという事が思いのほか面倒で、苦心していた。
そんで苦労してやっとつないでみると、イヤフォンからはスマホから流れてくる音楽ではなく、何か別の音が聞こえてきた。

「・・・ここ・・・もと・・・いっしょ・・・」
まるで霊石ラジオみたいな感じのぶつぶつと切れる合間に音が聞こえてくるみたいな感じがあって、怖かった。しかし、その音はどこかに誘っているかのように聞こえ、興味本位で音のする方する方に行ってみると、そこに大きな穴があった。どこまでも続くか知れない奈落。周りの土も綺麗に削られて、底は見えなかった。おーいでてこーいみたいだなあ。

恐る恐るしかし好奇心が勝り、穴の端に立ってつい下を見ると、吸い込まれるように意識が遠のいた。

再び目を覚ますと、辺りはもともと僕がいた場所とは程遠い、異世界のような感じがあった。空の色が青ではなく土星のような色をしていた。

そして明らかに人間ではない、二息歩行の生き物が僕の周りを取り囲んでいた。簡単に言えば、馬とか鹿とかの顔をした生き物だ。

「誰だお前は?」
そういって僕は立たされて、とりあえず連れていかれた。よくよく見るとそれは何かの舞台、部隊の駐屯地のような場所であった。

テントの一つに連れていかれると、そこにも人間じゃない顔の生き物がいて、
「君はどこから来た?なんだ?」
と言われた。

どうにも仕方なく、
「ホモサピエンスです。sexは男です」
と述べた。

「これから、敵の討伐に向かう。君を保護している暇はない」
しかし、仕方がないので連れていかれるようであった。

「名は?」
そう聞かれたので。しにゃで
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