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伐採された我が神を悼んで ※未完
 
 裏山に佇む一本の白樺が、私の神様だった。
 いつから信仰心を抱くようになったのかは覚えていない。物心ついた頃にはもう、裏山で遊びまわった帰り道に、白樺に手を合わせていたような記憶がある。いったい誰に教わったのか、それとも単なる思いつきだったのか、もう定かではないが、ただただ自然に、私はその白樺を神様だと認識していた。

 私の神である白樺は、見た目には他の白樺とまったく同じだ。
 いや、見た目どころか、そのすべてに於いて、世に無数に生えているだろう白樺たちと何の違いもなかった。
 神木として祀られている訳でもないし、人間に向けて言葉を発したなんて記録もない。
 それなのにどうして、と思うだろうか。私自身もそう思う。ただひとつ、他の白樺と私の神に違いがあるとすればそれは、私がその白樺の有りように心惹かれて、足繁くその元に通い、その根元に座って本を読み、弁当を食べ、雨が降れば枝葉の下に宿り、ありとあらゆる悩みや隠し事を、その白樺にだけは打ち明けたということだけで、おそらくはその一連によって、その
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