お題:死にぞこないの転職 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:603字

ツイッターの猫
 猫はいのちを九つ持っているという。最初その言を聞いたときは鼻で笑ったものだったが、どうやら本当のことだったらしい。我は蘇った肉球をまじまじと眺めていた。死ぬ前に持っていたような鮮やかなものではなく、庶民的な肉球だ。どうやら別の猫の姿として蘇ったらしい。
 死にぞこないの我はかつての貴族の猫から、庶民の猫へと転職した。いや、転職というより転生といったほうがより近しいのだろうか。しかし記憶を引き継いだままでこれなのは、少々困惑を隠せない。
 我の新しい飼い主はパソコンを付けたまま家を出る悪癖があった。画面のロックもかけないのである。それはまあ家の中には彼以外ほかの人間はいないので、油断するのは仕方のないことだろうが、我のような知恵のある猫に使われる可能性を考慮していなかったことを考えると、やはり庶民的人間であるのだろうと思う。
 我はツイッターを開いた。飼い主のものではなく、以前の我が持っていたアカウントだ。我はツイートした。我の訃報を聞いていたらしい、たくさんのフォロワーがこぞって驚きのリプライを送ってくる。やはり、猫は死んでも生まれ変わるという事実は、あまり知られてはいないらしい。きっと大抵は記憶を失くして生まれ変わるのだろう。
 そのことをツイートすると、たくさんの猫や人間どもがRTやいいねをしてきた。生まれ変わりたいがために、フォロワーの猫達は殺し合いオフまで開くようになっていた。
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
ぶらんこー ※未完
作者:ぽつタイプライター お題:死にぞこないの転職 制限時間:15分 読者:136 人 文字数:929字
「ケビン? 具合はどうだ」 ケビンは唸ってアルマジャの方を見た。付け髭が壊滅的に似合っていない。どうも彼は若く見えすぎるのだ。正確なところは知らないが、ケビンよ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あきら@すぷら お題:死にぞこないの転職 制限時間:15分 読者:103 人 文字数:861字
「くそう。なんでだよ。なんでなんだよ、隊長っ……!」 真っ赤に濡れた、物言わぬ「彼」にすがりついた。だが泣いても笑っても目の前の男は再び声をかけてくれることはな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ホノミ お題:早すぎた音 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:857字
爆ぜるようなブザー音で男は目覚めた。事態が飲み込めず周囲を見渡す。けたましいブザー音は未だなり続けていた。「何が起きた?」彼は考える。まだミスはしていないはずだ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Ammo_June お題:過去の映画館 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:54 人 文字数:1100字
メガロシティ東京、新宿の近く、うらぶれた繁華街の裏にマニア向けの映画館があるという時代錯誤な噂を聞きつけ、知る人ぞ知る老舗探訪ブログという、これまた時代錯誤な 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:Ammo_June お題:淡い壁 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:40 人 文字数:914字
高校に進学してから、みんながやっているという理由でいくつかSNSを始めた。最初のうちは楽しかったけれど、クラスの皆とたわいもないことを昼も夜もなく話し続ける空気 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:地獄熱帯魚 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:55 人 文字数:771字
カクレクマノミという魚がいる。山吹色に白色の縞模様が印象的な小さな魚だ。一昔前には映画の題材にもなっており、魚愛好家のみならず知っている人は多かろう。そんなカ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:@! お題:遠い妻 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:127 人 文字数:463字
最近生きる意味についてよくよく考えさせられることが多い。朝起きたとき、朝食をとるとき、会社に出勤するとき、昼飯を食べるとき、帰るとき、晩御飯を食べるとき、寝る前 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:きちんとした風 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:117 人 文字数:940字
ある日、あるアイドルのツイッターが炎上して、そのツイッターのフォロワーの人たちが殺し合いみたいな言い合いを始めたのを眺めていて、ふと思った。「あれ?私って昔こう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:8月のパソコン 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:88 人 文字数:300字
パソコンに、旬はあるのだろうか。4月だろうが8月だろうがパソコンはパソコンのはずだ。しかし、何故か8月に入ってから「旬のコンピュータをパソコンなどと略すのはおか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:人妻の霧雨 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:145 人 文字数:1205字
近頃、列島に台風が三つも四つも接近しているという話を伺った。昨日伺った。「まじすか!」「そうみたいだよ?ニュースとか見ていないの?」ニュースとか見たほうがいいん 〈続きを読む〉

小伏史央の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:たった一つの裏切り 必須要素:400字以内 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:400字
夢の中なら自由だった。誰にも束縛されず、何の抑圧もなく、価値観の相違(笑)も起こりえない。自分だけの王国だった。私が王様で、私が国民で、私が法律だった。 だか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:どこかの音 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:610字
家の近くを散歩していたときだった。古臭い民家が左手側にたちならび、新しい施設や料金表の看板が目立つ駐車場が右手側に見える道を歩いていると、どこかから不思議な音 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:死にぞこないの転職 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:603字
猫はいのちを九つ持っているという。最初その言を聞いたときは鼻で笑ったものだったが、どうやら本当のことだったらしい。我は蘇った肉球をまじまじと眺めていた。死ぬ前 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:彼女と春雨 必須要素:ゴルゴンゾーラ 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:397字
「春雨とチーズって合うと思う?」 と、インスタントの春雨を片手に、彼女は言った。この前彼女の実家からどっさりとインスタント食品が送られてきて、棚のなかは様々なカ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:秋の音 制限時間:30分 読者:30 人 文字数:2116字
春の音、夏の音、秋の音、冬の音。どれが好きかと言われれば迷うことなく秋だと答える。桃太郎は鬼を倒した。なぜならば俺は秋生まれで、秋育ちだからだ。しかし鬼ヶ島に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:知らぬ間の電車 制限時間:15分 読者:42 人 文字数:505字
電車のなかはがら空きだった。まあこんな時間だしな、と思いながら乗り込んだ。 椅子に座り、ほどなくして電車が動き出す。いつもは本を読んでいるが、今夜はそういう気 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:不屈の軽犯罪 必須要素:1000字以上 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:1126字
とんでもないとんでもない。飛んでも無いどこにもない。一変・大変・状況・改変・回転・雷鳴・時間が変わった。どんとんどどんと鐘が鳴る。あれは108n個の煩悩だ。こ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:飢えた弔い 制限時間:15分 読者:41 人 文字数:653字
弔いたいという欲求。戦争が終わっても戦場が私の生きがいだった。 林のなかを駆ける。標的はうまく背中を木陰に隠しながら走っている。なかなか捕まらない。無闇に追い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:小説の中の道 制限時間:15分 読者:22 人 文字数:469字
心音が聞こえる。私はひとり、なのに。心音が聞こえる。私には心臓なんて、ないのに。 音の発信源を探すことにした。でもどこから聞こえてくるのだろう、心音は腹の奥に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小伏史央 お題:怪しい雲 必須要素:400字以内 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:200字
雲が暮れ、寒気深まる、午前四時。一寸先の空は不透明。 造形はなだらかな高低、オーケー。飛行船は完成を間近に控えていた。 あの分厚い空の向こうに願う、未知なる世 〈続きを読む〉