お題:死にぞこないの転職 必須要素:フォロワー達が○し合い 制限時間:15分 読者:57 人 文字数:603字

ツイッターの猫
 猫はいのちを九つ持っているという。最初その言を聞いたときは鼻で笑ったものだったが、どうやら本当のことだったらしい。我は蘇った肉球をまじまじと眺めていた。死ぬ前に持っていたような鮮やかなものではなく、庶民的な肉球だ。どうやら別の猫の姿として蘇ったらしい。
 死にぞこないの我はかつての貴族の猫から、庶民の猫へと転職した。いや、転職というより転生といったほうがより近しいのだろうか。しかし記憶を引き継いだままでこれなのは、少々困惑を隠せない。
 我の新しい飼い主はパソコンを付けたまま家を出る悪癖があった。画面のロックもかけないのである。それはまあ家の中には彼以外ほかの人間はいないので、油断するのは仕方のないことだろうが、我のような知恵のある猫に使われる可能性を考慮していなかったことを考えると、やはり庶民的人間であるのだろうと思う。
 我はツイッターを開いた。飼い主のものではなく、以前の我が持っていたアカウントだ。我はツイートした。我の訃報を聞いていたらしい、たくさんのフォロワーがこぞって驚きのリプライを送ってくる。やはり、猫は死んでも生まれ変わるという事実は、あまり知られてはいないらしい。きっと大抵は記憶を失くして生まれ変わるのだろう。
 そのことをツイートすると、たくさんの猫や人間どもがRTやいいねをしてきた。生まれ変わりたいがために、フォロワーの猫達は殺し合いオフまで開くようになっていた。
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