お題:おいでよ小説家 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:721字

夢の中の大作家 ※未完
良く漫画や小説で、登場人物が夢を見ている時に「これは夢だ」と気づく場面があるが、私はそんな事を体験した事がない。毒々しい色をした馬鹿でかいキノコに食べられる夢とか、教室の机を積み上げてキャンプファイアーする夢とか、起きてから朧げに覚えている夢の内容を思い返すと何故それを現実だと思ったのか理解出来ない程に突拍子も無い出来事であろうとも、少なくとも夢を見ている間は私にとってそこは現在なのだ。
例によって、これは目が覚めた後から「夢だ」と気づいた夢の話。
私は鬱陶しい程、大量の葉を茂らせた木々が空を覆う森の中を歩いていた。何で森の中を歩いていたのか聞いてはいけない。なんせ私も知らないのだから。進んだ先には一軒の小さな家がある。今日から私はここに住むのだ。家族もいるし、学校にも行かなければ行けないが、そんな事は念頭にも無かった。ただ、この森の中で、この家で、1人で暮らすのだという謂わば設定の様なものだけが私の頭の中にあった。
家の中に入った私は本棚にぎゅうぎゅうに詰まった本のうち一冊を手に取った。静かな森の中での読書タイム。まさに理想だ。そう思って私は本を捲った。
白紙だった。
捲れど捲れど、出てくるのは白紙のページばかり。そんなバカな事があるかと本棚に詰まっていた本全てを流し読みした。やはり全て白紙だった。
読めない!本なのに!こんな事があってたまるか、私は本を読むのだ!
憤懣遣る方無い私は机に置いてあった羽ペンを手に取り、洒落たデザインのインク瓶の蓋を乱暴に開け、ペン先を容赦なくインク瓶に突っ込んだ。その拍子にインクがそこら中に飛び散ったが知るもんか。この世の本が白紙など許されない!
…そこで目が覚めた。
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