お題:冷たい慰め 制限時間:15分 読者:44 人 文字数:314字

降雪考 ※未完
玄関のドアを開けると、肌を突き刺すような寒さに襲われた。
四国で生まれ、育った私は本当の雪の寒さなど、知らなかったのだ。
そこは止まない雪に囲まれた場所で、私の知らない世界だった。

彼氏の実家に挨拶に来ただけなのに、こんなにみじめな気分になるのはなぜだろう。
彼のご両親はよく笑う人たちで、いい人そうだった。
「私たち付き合ってるんです」と話したら、反対もせずにあっさりと認めてくれて、晩御飯までご馳走してくれた。
食事中、私たちの仕草を見て、「若いっていいわねえ」と、ご両親は事あるごとに言っていた。
思い出のアルバムを眺めるような気分で。

今から部屋に戻って、「私たち今すぐ結婚したいんです」と叫んでみようか。



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