お題:犬の光景 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:396字
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視点を変えてみよう
 僕は犬である。と言っても元々人間であったのが、ある日目を覚ましたら親戚の家の犬になっていた。なんとなくこうなった理由に覚えがないでもない。僕が犬になった前日、何を思ったか近くの神社でお札を買ってきた。神棚もないのに、だ。家に帰ってきた僕はそれを机に置いて、料理酒をグラスに注ぎ、拝んだ。
「どうか楽な生活ができますように!」
 そこに遠くで犬が鳴いているのが聞こえた。
「犬とか楽そうだよなー、飼い主に媚売って餌貰って悠々自適。いいな……」
 なんて馬鹿な発言をしたのだろう。そしてそれを願いとして叶えちゃうなんてなんてひどい神様だろう。神様だって、自由そうに見える犬だって実はすごい大変だって知らないわけはないのに。
 そう、犬とは実に大変だ。すごい小さな物音で目が覚めるし、気配に敏感だし、言葉をしゃべるわけじゃないから自分の意思を伝えるのが難しい。
 猫にしておいた方がよかったかな。
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