お題:白いわずらい 制限時間:15分 読者:86 人 文字数:1006字

後に英雄と呼ばれる男
歴史の記録が今、幕を開ける

遥か古代より続く争いの歴史

その間にはいくつもの物語があった

あるときは荒野で争いが起こったり

またあるときは、海を跨いだ侵略が起こったり

そうして場所も時代も移ろいながら、争いの歴史は繰り返す

いずれ訪れる終焉まで、人々は闘争を繰り返す

それは、本能故なのか

それとも、陰から誰かが操っているのか

真実は誰にもわからない

けれど、そんなことはどうでもいい

何故なら、いまこうして激しく語り掛ける心臓の鼓動が、お前はまだ死ぬべきではないと言い張るからだ

そう、僕はまだ死んでない

これは、僕だけの物語なんだ

他人のものでもない

だから、俺の物語が完遂するまで生き続けなければならない

きっとこんなんな道だ

今目の前には茨の道がある

歩み切ったあとで、きっと後悔が残るだろう

それでも、歴史から早々退却してたまるか…!

俺の、俺だけの物語…

他人に好き勝手させられない…っ!

そうだ、目を覚ませ…

俺は、こんなところで死ぬべき人間じゃない…!

「―――っ!!」

ふっと、意識が覚醒する

ほんの数秒だけ気を失っていたようだ

「つっ! っぶねぇ!」

今が敵陣の真ん中であることを知る

今の記憶は…

脳が、心が、記憶が、なにもかもが語り掛けてくる

死ぬな

高ぶれ

名を遺せ


「ったくよぉ…身勝手なことを考えやがる…!」

だけど、それでも、俺が生き残る理由としては十分だ

「さぁ…パーティ(殺し合い)」を始めようか…!


搭乗する機械を全力で操作する


そう、かつては陸上で行われていた争いも、今では宇宙(ソラ)で行われている

地球からは遠すぎて見えないだろうが、俺たちが魂を燃やす叫びだけは、届くようになっている


(ここで、俺が…俺たちが死んでしまったら、元も子もない)

抱いている計画も、ささやかな約束も

みんなみんな、溶けてなくなってしまう

(その未来を守るために、俺は…!)


突然鳴るアラートで、身が完全に覚醒する

「そうだ…この感じだ……!」

久しく忘れていた、思い出の中の作法

それが、いま具現化して形になる

あぁ…星が赤い

それは、俺のせいなのか

それとも、周囲のせいなのか


「さぁ…相棒…」

誰もいない空中に向かって、声が走る

「俺たちで…生き残ろうぜ…!


作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:ぽつタイプライター お題:白いわずらい 制限時間:15分 読者:188 人 文字数:819字
彼女には興ざめだった。どんなに気持ちよく酔っているときでさえ、彼女の顔を見るとふっと夢が冷めたような心地になるのだ。僕が、現実さまざまな問題を抱えていることが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ぽつタイプライター お題:おいでよ撃沈 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:965字
「犯人が分かりました。リビングに集まってください」 意気揚々とリビングにやってきたが、まだ誰も集まっていなかった。 5分経っても、10分経っても、人っ子一人やっ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:アリス@ドイツ&ウィーンへ行く お題:穢された何でも屋 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:1320字
なんでもするよ、というのが口癖の少年と少女がいた。 ボロ布のような布をまとっているわけでも、飢えて困っているふうでもない、いたって普通の少年と少女が、駅前で、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:紅茶と王子 制限時間:15分 読者:0 人 文字数:568字
ボーンボーンボーン柱時計が鳴る。先輩のもとを訪ねたのはたしか2時頃だったのでかれこれ一時間はいる計算だ。「おや、もう3時か。お茶でもどうだい?」疑問系だが実際の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:漆黒の闇に包まれしサイト 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:277字
検索に出てこないサイトがあるらしい。検索しても出てこないから、口コミで存在が噂になっている。誰かに教えてもらわないとサイトの場所がわからないことから、ある意味 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:どす黒い恨み 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:230字
首に手を掛ければ、ひゅっ、と喉が鳴った。自分がしでかしたことだと言うのに、これほどの恨みを買うとは思わなかったのだろうか? ほんと、反吐が出る。「……いいわ、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夏野 千尋@低浮上 お題:遅いカラス 制限時間:15分 読者:1 人 文字数:959字
真新しいスニーカーを、睨み付ける女の子がいた。 僕はそのスニーカーが羨ましかった。僕のうちは貧乏だ。お父さんがいないし、お母さんも、せーしゃいん、じゃない、ぱ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:遅いカラス 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:622字
10/20(土) 曇りのち雨今日は買い物へ行った。2分ほど歩いた先のコンビニだ。2分といっても、僕の家から2分という意味ではない。家から徒歩4、5分先にある電柱 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:捨てられたマンション 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:419字
街の外れ、小高い山の中腹あたりに1棟のマンションが建っている。私が小さな頃に不正が発覚し、住人は立ち退き。結果としてマンションは捨てられた。正面にあるこの坂から 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:にい お題:イタリア式の教室 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:752字
転校生への洗礼は、まず顔面ピザ投げだ。生徒の机には各種チーズが常備されていて、給食のピザの際は好きなだけ追いチーズができる。サラミやらバジルやらお好みのトッピ 〈続きを読む〉

イトカ/欄橋の即興 小説


ユーザーアイコン
衝動 ※未完
作者:イトカ/欄橋 お題:無意識の職業 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:981字
抱くのは憎悪。掲げるのは信念。しかして、心から求めることは、ただ殺戮のみ。ただ己の正義を執行するのではなく、狡猾に、傷を抉るように。血は至高だ。生をその身で味わ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:アブノーマルな花 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:1103字
「―――待って…!」――の背中へと手を伸ばす。けれど、その手は虚空を切り裂いた。「行かないで…! 一人に…しないで…」涙を流し、懇願する。それでも、――は止まら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:穢された悲劇 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:921字
瞳に映らないもの。それこそが幻想の正体。だから、私の瞳に映っているこの黒い景色は、夢でもなければ幻でもない。きっとそう、誰かが奪い去ってしまったもの。それは果た 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:混沌の慰め 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:825字
夕焼けの海辺。太陽が沈む中、私達に光が当たる。まるで、この世界には私達二人しかいないような、そんな気さえする。私と彼の間に言葉はない。この雰囲気がそうしてくれて 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
王都の使命 ※未完
作者:イトカ/欄橋 お題:帝王の小説練習 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:723字
言霊。人より発せられた言の葉は想いを持ちて形にする。それは、想像力が高ければ高いほど効力を増す。だからこそ、帝国の王となるものは力を蓄える為、読み書きを教わる。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:誰かの冬 制限時間:15分 読者:35 人 文字数:645字
滅び。それは、ある種の救い。始まりがあるから終わりがある。終わりがあるからこそ、始まりがある。そうしていくつもの歴史は紡がれてきた。誕生の春から、喪失の冬まで。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:優秀なババァ 制限時間:15分 読者:30 人 文字数:1104字
失敗。その言葉を、どれだけ多くの者が言っただろうか。あれもダメ、これもダメ。結局は一人でから回っていただけだった。…いや、はじめから絡まってなんかいなかった。も 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:燃える食卓 制限時間:15分 読者:29 人 文字数:902字
景色は廻る。春夏秋冬、止まることなく、惑星は廻る。時には色を添えて、また、色を落として…。見る者を魅了するこの光景は、何千年前から繰り返されてきたもの。決して覆 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:プロの年賀状 制限時間:15分 読者:34 人 文字数:1163字
『あけましておめでとうございます』印字された一文。変わることのない文字の羅列を眺める。「年が明けて、本当にめでたいのかねぇ」愚痴が漏れる。ただ年号が変わっただけ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:幸福なキス 制限時間:15分 読者:35 人 文字数:1074字
お題無視「西条(さいじょう)登(のぼる)。彼の能力は肉体強化と聞いているが」その言葉に、ゆっくりと頷く。「えぇ。教頭の仰る通りです」「ならば、あれはなんだ」目の 〈続きを読む〉