お題:記憶の性格 制限時間:15分 読者:60 人 文字数:929字

覚えていることも、いないこと。 ※未完
「はいっ。たった今から始まりました。エミちゃんクイズ~。ほらほら喜べー」
「わけわからんうえに五月蠅いし」
「わからないのは当然だよ。まだ問題出してないもん。まだ出題せずにわかるなんて、さてはプロか予言者だな」
「今日は一段と突っ走るなあ」
「はい。テンション下がる言葉はやめようね。あげてこ。アゲアゲで」
「……ういー」
 昼休みの一時。学生の本分でもある休み時間をだらだら過ごしていたところ、隣の席の関口絵美が話しかけてきやがった。こいつは何かと俺に絡みたがる。
 迷惑だ。眠いし。
 いや、好意云々はこの際置いておこう。ややこしくなる上に、……こいつの扱いに困る。
 それはさておき。これは完全に別問題。
 昨日ゲームで徹夜した俺は、この休み時間で睡眠時間を補うつもりでいたのだ。
「まあまあ、私と君の仲じゃない。気にせず行こう」
「気にしろな? 多少なりとも気にしてろ」
「では問題です!」
 ああ、いつもですけど。聞いてませんねこいつマジ。
 さっさと終わらせて五分でも多く寝たい。どうしたら飽きてくれるだろうか。わざと間違い続けてみようか。
「第二十五問!」
 間違い続ける作戦は、こいつにS気があるので失敗。
 てか眠くて辛いこっちを見て喜んでいるなチクショウ。くそエロい目で見下ろしやがって。
「そういえば、私との約束覚えてる。一問でも正解できなかったら、今度の日曜日買い物に付き合ってくれるって」
「マジ記憶にねえよコラ。勝手に都合良く造り上げんな」
「そういわず。美少女よ? 喜びなさい」
「ふざけろ。貴重な休みをお前にやれるか」
「美少女なのに」
「美少女でもだ」
「あ、美少女は否定しないのね」
「………………」
 しまったあ。
 これ黙ったら負けの奴だ。
 内心焦る俺に対して、絵美が黙りやがったので不審に思うと、意外な反応をしていた。
「おい。なんで顔赤いんだよ」
「えっち……」
「なんでそうなるんだよ」
「わあ。えっち。えっち!」
 このあと、俺はエッチだと女子たちからレッテルを貼られる。
 あることないことつけられたら。事実も捏造されて。結局、買い物に付き合うことになった。
 めんどくせえ。
「きおくっていうのはねえ」
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