ユーザーアイコン
お題:気持ちいいサラリーマン 制限時間:15分 読者:58 人 文字数:341字

楽園を征くデスマーチ ※未完
 
 不快でないよう、けれど退屈でもないように、注意深く調律された真夏の太陽模倣光。海からの風がさわさわと、立ち並ぶ椰子の木の葉を揺らし、輪郭の強い光と影がサンダルの爪先をかすめては揺れてゆく。模範的なバカンス日和だが、周囲には人影も笑い声もなく、波打ち際のハンモックにただひとり座っている男は、納品締め切りを一時間後に控えた仕事の真っ最中だった。周囲に広がる21世紀モルディブの景色には目もくれず、唇をぎりぎりと噛み締めながら終わりそうもない仕事と確定している。
 椰子の木でくつろいでいた小鳥が一羽、ふと優雅に舞い降りてきて、男のそばに留まった。あらゆる暴言や叱責をやわらかく翻訳するプログラミングが施されたそのメッセンジャーソフトは、ひどく優雅に、仕事の進捗を尋ねた。



作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:日ノ宮理李@バブみLO お題:気持ちいいサラリーマン 制限時間:15分 読者:54 人 文字数:1149字
なぜ仕事なんてものがあるのだろうか。 人間だけのものじゃないだろうか。そんな概念で動く生物は、他の生物は生存本能に従い、狩りをする。移動をする。群れをなす。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:オソラアオイ お題:小説の中の食卓 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:857字
おじいちゃん。ご飯はさっき食べたよ。 おばあちゃん。眼鏡はあたまの上だよ。 お父さん。ちゃんとごはん食べなきゃ。 お母さん。ぼくもお皿洗い手伝うよ。 ぼくの食 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:オソラアオイ お題:幼い小説家たち 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:781字
子どもはとにかく無知でわがままだ。それでいて、素直で感性豊かで、大人でさえ答えが出ないようなことも知りたがる。 例えば、宇宙の果てはどうなっているのかだとか。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:一条祭り(プリチャン名オンナスキー) お題:進撃の任務 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:897字
先に言うとこの話にはオチがない。少し前、ネットカフェに泊まったことがある。確か大学の友人達と久々に集まってカラオケに行きそのまま終電まで居酒屋で飲んでいた。そし 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ぽつタイプライター お題:汚れたババァ 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:611字
ずるずると片足を引きずって、よたよた歩いていたおばあさんは、紙袋のみかんを、横断歩道に積もった雪の上に落として五線譜みたいになった。それをお母さんに拾ってもら 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:いつもみんなにミニラ お題:素人のオンラインゲーム 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:849字
「とりあえずぶん殴ればいいの?」私は隣にいる友人に言った。友人オススメのこの遊びは、人間を操って周囲に混乱を振りまいたり、国を打ち滅ぼしたり、誰かを絶望させた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ダツ=D・U=WWE夫=脱衣拳 お題:プロの女の子 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:1041字
いつもの部室。変わらない配置に座る三人の高校一年生。それと、デタラメな高校二年生。四人は部室にいるものの、やることはみんな違う。ゲームをしたり、雑誌を読んだり 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ダツ=D・U=WWE夫=脱衣拳 お題:求めていたのは液体 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:1308字
本日、わたくし、こと、日に日にあだ名が増えていく男(最近ではよくデタラメな男と呼ばれている)は、弁当を持ってくることが叶わず(そういえば両親が旅行へ行っていた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
神の渇き ※未完
作者:ナベ お題:求めていたのは液体 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:598字
とある大陸で私は神になった。その大陸は世界的に発見されておらず、そこに住む先住民族は私が上陸した時に神様が参ったのだと信じ込んだのだ。先住民族たちは沢山の貢ぎも 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:破死竜 お題:茶色い娼婦 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:408字
「ハロウィーンは、逢魔が時だよね」 「死者と生者の境があいまいになる、という意味ではそうかな?」 「黄昏時、とも言うから、彼と誰の間も曖昧になる」 「でも、彼 〈続きを読む〉

の即興 小説


ユーザーアイコン
作者: お題:求めていたのは液体 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:674字
人間たちは知らないことだけれど、南極には雪の女王が住んでいる。 彼女は、童話に語られるとおりに美しく、童話に語られるとおりに孤高で、そして童話に語られたのと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:ワイルドなライオン 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:333字
それは季節性の流行病のように、一年に二度ほどやってくる。 とてつもなく凶暴な、誰彼構わず当たり散らし、暴言を吐き、目につくもの全てを片端から壊してしまう、どう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:初めての娼婦 制限時間:15分 読者:19 人 文字数:158字
私の身体を通り抜けたものは、快楽の代わりに忘却を得る。 どんな記憶も望むままに忘れられる。忘れてしまいところだけを的確に、覚えておきたいところには傷一つ付けず 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:おいでよ食器 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:260字
小さな博物館の常設展、その片隅、観光客もよほどの暇人でなければ立ち寄ることがないようなマイナーな区画が、彼女のお気に入りだ。考え事をしたいときなど、休日の朝か 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:壊れかけのもこもこ 制限時間:15分 読者:51 人 文字数:525字
毛布は良い。何故って、毛布は壊れようがないから。 その絶対的な真理を、ひとは、おそらく生後数ヶ月ごろには、無意識のうちに悟っているのだろう。子供がお気に入りの 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:1000のぬくもり 制限時間:15分 読者:44 人 文字数:712字
「終末医療の一貫として」というお題目が無ければ使うことを許されないその医療魔法は、遠い昔の民話を依り代にしていた。一羽一羽が強力な麻酔と鎮静作用を持つ、甘い砂 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:近いお尻 制限時間:15分 読者:77 人 文字数:900字
死者の戻ってくる日、という風習は世界のあちらこちらにある。 東の島国では彼らの送迎まで用意するというし、西の大陸には気が触れるほどの鮮やかな色彩で彼らの帰還を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:刹那のコウモリ 制限時間:15分 読者:88 人 文字数:606字
一秒間の変身能力を手に入れた。 たった一秒。一日の内、たった一秒だけ、私はコウモリに変身できる。 数十冊の魔道書を読破し、怪しげな薬にいくつも手を出し、それこ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:女の海辺 制限時間:15分 読者:83 人 文字数:798字
人魚の子を身篭った。 孤独な身の上、それも自営業だったので、誰にも説明を求められはしなかったが、切実な問題として、産むのに良い場所がなかった。人間の病院には掛 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:暗い心 制限時間:15分 読者:88 人 文字数:758字
火傷だらけの鬼がひとり、森を歩いてゆく。 その晩は新月で、鬼にとって幸いなことに、今にも雨を降らしそうな厚い雲が夜空をみっしりと埋めていた。風も重く、優しく、 〈続きを読む〉