お題:シンプルな青春 制限時間:15分 読者:72 人 文字数:1146字

青春の生き方
 青春といえば、日常であるか非日常であるかに別れるだろう。
 1人で生活するものや、グループ生活、カップル、サークル活動などなど。
 僕はといえば、
「……はぁ」
 誰もこない都市伝説研究会の新規メンバーを待ち続けるという日常。いや、非日常ともいえる。
 これはいわゆる誰もメンバーが増えない都市伝説になってるのではと最近は思うようになった。友だちはいるのに誘ってもあんまりいい顔をされないなぜだろう。
「うーん」
 サークル室のレイアウトの問題だろうか。
 六芒星やら、黒魔術に関わる触媒などなど、いろいろ家にあったものを発掘して持ってきて不気味さがあるからか?
 これを片付けるとなると手間はかかるし、都市伝説のかけらもなくなってしまうしなぁ……。
 いっそのこと違うサークルに入るのも青春かもしれない。
 ありもしない現実を追うのではなく、あって当然のシンプルな青春を送ることこそ大事なのかもしれない。
「メールしてみよ」
 料理研究部の友だちにメールを送るとすぐに帰ってきた。
『あなたが来てくれるとすっごく嬉しい。料理上手で家庭科でみんな憧れてたわ。ぜひ腕前を先輩方に披露して! ……』
 どんだけ長文書いてるんだというくらいに僕のことを褒めちぎる。他の部にも誘われてたはいるけれど、都市伝説を追いかけて磨いた技を一番扱えるのは料理しかない。
 仮にも僕も長女として世の中に羽ばたかないといけない青春も訪れる。
 いわゆる許嫁という古い習慣ではあるが、相手にへんだと思われるのもよくない。
「はぁ……」
 となれば、もうこの都市伝説を追ってきた半年は水の泡として忘れ去るしかない。あとは女性らしく品のあることを先輩たちから盗んでいこう。
 僕は僕だけの青春……と考えて高校に入学したが、あまい考えだった。
 残念だ。非常に残念だ。
 ならばと、サークルを解体する書類を作成し、部屋を片付けなければ。
 料理部に入部後、僕はいろいろなお菓子作りで街で受賞した。そして有名なパティシエからのお誘いまでくることになった。先輩方の薦めや、先生方の期待で僕はそのお誘いを受け卒業後、弟子になった。
 人生何があるかわからないなと思う反面、これで良かったのかなと思う。
 青春を満喫できたのかなと過去を振り返ることがなくなることはない。
 許嫁との関係はよく、仕事をするのも嫌な顔をしないいい人。僕にはおしいというくらいなものだ。
 なら、深く気にするのは失礼なことかもしれない。
 産まれてくる赤ん坊にも悪影響がでたら困る。
 僕のように青春という枠組みに困惑しないように育って欲しいし。

 ただネットでオカルトについて調べることだけは今でもやめられないのは、僕らしさなのかもしれない。
 
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