お題:私が愛した多数派 制限時間:2時間 読者:43 人 文字数:579字
[削除]

マイノリティ
私の選ぶものは少数派だった。
目玉焼きには粒マスタード、もし飼うなら爬虫類、ランドセルの色は漆黒で制服のスカートの丈は長く。
周りの子がキラキラとした少女漫画の話をしている時に読んでいたのは歴史小説で、かっこいい! と話題になっている俳優さんの名前は知らなかった。
外で元気に遊ぶクラスメイトや外で遊びなさいと言う担任をよそに本ばかり読んでいる、そんなこども。
いつからか捻くれた私は、自然に選んでいた少数派からわざわざ選ぶ少数派になっていた。
多数派を選ぶのは恥ずかしいなんて、今思えばその考え自体が恥ずかしいというのにその頃は頑なにそれがカッコイイのだと信じていた。

必死に強がっていた頃の私。
幼い、私。

そんな私も大人になり、様々な経験をして、いくつもの壁を乗り越えてきた。
私の捻くれたところもだんだん薄れていって、たぶんあの頃の私が「つまらない」と吐き捨てたような大人になってしまったと思う。

そんな大人になって、知れたことがある。

私たちの周りにはいつも通りの日常とちょっとした非日常あるけれど、その非日常もまたいつの間にか日常になってしまうこと。
私が思っていた少数派は決して少数派などではなく、つまりそれは特別なことなどではなかったこと。

あの頃の私が知らなかったこと。

私が愛していた少数派は、私が愛していた多数派だったのだ。
この作品をツイート

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:RA907 お題:オレだよオレ、笑顔 制限時間:2時間 読者:9 人 文字数:556字
「オレだよオレ、わかるだろ?」「おお、何年ぶりだ?久しぶりだなあ畳表」「?…そうだよ覚えててくれたか畳表だよ」「まだちゃんと青いか?へりを踏まれてないか?」「流 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:♠明晰夢 お題:昔の交わり 制限時間:2時間 読者:7 人 文字数:690字
「涼太!」「……祐太郎、か」 会社をクビになり、実家に帰ってきた俺が昔、友人達と集まった公園に向かうと、そこにはかつての親友、祐太郎がいた。 距離はそんなに離れ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:晴旬深八 お題:激しい太陽 制限時間:2時間 読者:16 人 文字数:3196字
照り付ける陽射し。押し潰されるような熱気と光量で素肌を刺激し、拭く間もなく汗が滴る。額から滑り落ちた一滴が眉毛を突破して右目のまつげを濡らした。目蓋が閉じかかる 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
肉の壁(仮) ※未完
作者:アマハム お題:暴かれた体 制限時間:2時間 読者:25 人 文字数:2078字
男が気付くと、そこは一面肉壁が広がる世界だった。 肉壁、としか言いようのないものは、足元も視界も新鮮な肉の色を持って埋め尽くしている。 んく、と喉を鳴らすと同 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:晴旬深八 お題:記録にない声 制限時間:2時間 読者:15 人 文字数:3454字
「あたし、しょーらい大きくなったら、歌手になりたい」追憶の中、まだ舌足らずだった彼女は私にそう言ってくれた。「だからさ、美由もいっしょにたとうよ」笑って、私より 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:晴旬深八 お題:12月の食器 制限時間:2時間 読者:13 人 文字数:3376字
私の職業はサンタクロースという。ご存知だとは思うが、一年に一度、夜空を駆けながら世界中の子供たちにプレゼントを配って回るあのサンタだ。三百六十五日、そのうちの一 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:クリオネ@ゆ お題:静かな体 制限時間:2時間 読者:28 人 文字数:2747字
カーテンの隙間から、ふんわりと春の日差しが溢れてくる。明かりに気付かないふりして毛布にくるまって寝返りをうって日差しから背を向ける。 ずっと暗闇に包まれて眠っ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:晴旬深八 お題:私と野球 制限時間:2時間 読者:18 人 文字数:1726字
張り詰めた空気。冷めた雰囲気と燃え上がる熱気が静かに拮抗し、透徹な水面の心に波紋を起こした。左足を前に出す。引っ張られるように体が動き、顔を上げた。ゆっくりと移 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:晴旬深八 お題:高い曲 制限時間:2時間 読者:14 人 文字数:2747字
音楽は人を結ぶ。そんな言葉を体現したかのような物語がありました。ある辺鄙な村に、一人の耳がきこえない女がいました。見た目も地味な上に内向的で、小食に小柄。弱々し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:渡辺 渚 お題:恥ずかしい尿 制限時間:2時間 読者:36 人 文字数:1025字
山向こうで空が鳴いている雨の気配だ。私は肩がけにしたトートバッグの中に手をやり、折り畳み傘があることを確認する。今日は一日曇りの予報だったはずだが…夕立が来るの 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:憧れの伝説 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:183字
○○湖にある古びた神社を見つけてそこにお参りしたカップルは未来永劫結ばれる。すっごい憧れちゃうよねー。ここから離れたところの伝説なんだけどね、そこに祀られてい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:恐ろしい償い 制限時間:1時間 読者:0 人 文字数:987字
お題小説が思いつかないのでブログです。 今回は”Designer baby”です。 中国の研究者が特定の疾患に耐性を持った双子の女児誕生を発表したことに対し、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:勇敢な弁当 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:446字
夕日に照らされ一人で歩く帰り道。秋の深まるこの季節、部活で出た汗もだんだんと冷えてきて思わずウインドブレーカーのジップを閉め、マフラーをずりあげる。でも今は、そ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:彼女が愛した山 制限時間:2時間 読者:7 人 文字数:1360字
彼女は写真を撮るのが趣味だ。色々な風景、動物、旅先での思い出、それらをフィルムにおさめている。僕は彼女に聞いた。「君は昔から写真を撮るのが好きだけどそんなにいい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
男は佇む ※未完
作者:匿名さん お題:煙草と時計 制限時間:15分 読者:1 人 文字数:281字
旧い人間だと嗤われる程度に俺はこの店が好きだ。今時禁煙席喫煙席の区分もなく、便所はボットン。ド田舎の道をドライブしていてふっと現れる幽霊店舗のような佇まいなのだ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:朝の模倣犯 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:932字
本当に苛立っていることがある。 私は俳優で主役こそないものの、名前を聞けば半分ぐらいの人は知ってそうな、有名なドラマや映画に脇役として多く出演しているような俳 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
GAFA評価 ※未完
作者:匿名さん お題:僕の好きな動機 制限時間:1時間 読者:1 人 文字数:1635字
お題小説が思いつかないのでブログです。 今回は”GAFAの弱点”です。 色々と言われているGAFAですが、筆者はその1つ1つが優れた企業とは思っていません。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:混沌の過ち 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:456字
現状はカオスだった。どう説明すればいいのか、とにかく大変な事態であることは確かだ。お盆と正月どころではない。ブラジルと日本がくっついたぐらいの有り得ないことが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:信用のない始まり 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:722字
冒険というのは危険がつきものだ。 地図にない前人未到の地を手探りで進んでいくのは、暗闇の中を明かりも持たずに走っていくようなもの。いつ何時障害物にぶつかって怪 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:自分の中の電話 制限時間:30分 読者:6 人 文字数:499字
それは突然だ。夜、電話が鳴った私[はーい、ゆうかです]相手[、、、ずー&@yいまrwr?!#^!!!]カチャン私[なにこれ!?]これは、ノイズがひどくて聞き取れ 〈続きを読む〉