お題:私が愛した多数派 制限時間:2時間 読者:32 人 文字数:579字
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マイノリティ
私の選ぶものは少数派だった。
目玉焼きには粒マスタード、もし飼うなら爬虫類、ランドセルの色は漆黒で制服のスカートの丈は長く。
周りの子がキラキラとした少女漫画の話をしている時に読んでいたのは歴史小説で、かっこいい! と話題になっている俳優さんの名前は知らなかった。
外で元気に遊ぶクラスメイトや外で遊びなさいと言う担任をよそに本ばかり読んでいる、そんなこども。
いつからか捻くれた私は、自然に選んでいた少数派からわざわざ選ぶ少数派になっていた。
多数派を選ぶのは恥ずかしいなんて、今思えばその考え自体が恥ずかしいというのにその頃は頑なにそれがカッコイイのだと信じていた。

必死に強がっていた頃の私。
幼い、私。

そんな私も大人になり、様々な経験をして、いくつもの壁を乗り越えてきた。
私の捻くれたところもだんだん薄れていって、たぶんあの頃の私が「つまらない」と吐き捨てたような大人になってしまったと思う。

そんな大人になって、知れたことがある。

私たちの周りにはいつも通りの日常とちょっとした非日常あるけれど、その非日常もまたいつの間にか日常になってしまうこと。
私が思っていた少数派は決して少数派などではなく、つまりそれは特別なことなどではなかったこと。

あの頃の私が知らなかったこと。

私が愛していた少数派は、私が愛していた多数派だったのだ。
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