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お題:昨日食べた錬金術 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:597字

食道に森を飼う ※未完

 だって、人の体内は土壌と似ていると思わないか。

 それは「なぜ研究室の共同資産であるホムンクルスを食べてしまったのか」という詰問に対する答えとしてはいささか常軌を逸していた。ーーもし、彼が普通の錬金術師であったなら、だが。
 錬金術が権威を失いつつあるこの時代、錬金術師を名乗る輩はだいたい頭がおかしいか気が狂っているかあまりに純粋が過ぎるか天才かのいずれかになる。
 厄介なことに、目の前のこの男はこれらの条項をすべて満たしていた。だから彼の狂った返答にも誰も驚かない。ただ沈黙することしかできない。
 俺もまた、滔々と続く彼の演説に耳を傾けるしかなかった。三十代の六年間を掛けて幾重もの失敗と偶然を潜り抜けた先に、ようやく奇跡のように発芽した、愛しい子供のような人造の生命を共同研究者の同僚に食われてしまったというのに、何の怒りも湧いてこない。(話の通じる人間ならともかく、落雷や嵐や洪水に拳を振り上げる気にはならないだろう?)

 審問会はそのまま平行線を辿り、数日の後、すべてが有耶無耶になって同僚はお咎めなしになった。責任能力なしと判断されたらしい。同僚はそのまま、何事もなかったかのように研究に戻り、自室にこもって人と話すのを避けるようになった。
 だから、事が露見したのもすべてが終わったあとになってからのことだった。
 彼の部屋のドアから植物の根がはびこり、開かない、と
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