お題:情熱的な机 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:486字

佐々木くんと読書
 隣の席の佐々木くんの机はいつも物が多い。
 引き出しの中身もパンパンに詰まっていて、入りきらないから、そのまま放置しているらしい。机の上には本やノートの類が乱雑に置かれている。佐々木くんは読書が大好きで、超難関大学の過去問や、文庫本サイズの小説、子供向けの絵本等、様々なジャンルの本がある。
 今日の佐々木くんは育児本を読んでいた。
 昼休みの時間、佐々木君はお弁当に箸を伸ばしながら、お行儀の悪い読書を楽しんでいた。

「それ、面白いの?」

私が聞くと、佐々木君はページに目を向けたまま「いや、さっぱり分からん」と答えた。

「その割には熱心に読んでるね」

「まぁ、偶にはこういうのも良いかと思ったんだ。自己啓発本は読み飽きたしな」

「自己啓発……悩みでもあるの?」

「無いよ。ただ、新しい発見があるか気になっただけだ」

 卵焼きを口に入れて、佐々木君はもぐもぐと咀嚼する。
 つまらないと言いながら、こうも集中できる理由。

「佐々木君は、発見を探して読書していたんだね」

「まぁ…………………知識を集める為では無いな」

「暇なんだね」

「そうだな」
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