お題:冷静と情熱の間にあるのはパラダイス 制限時間:15分 読者:33 人 文字数:931字

歓迎室 ※未完
 パラダイスパーティーだと思っていた場所は、監獄だった。
 常に冷静であるべきと死んだ親に怒られてばかりだったのに、僕はいつだって変わらない。
 怪しい招待状に招かれてほいほいとくるべきじゃなかったな。
「……」
 現状分析すると、招かれた客は全て牢屋に入れられたところというところだろう。
 老人、青年、少女……まだ気がついてない様子で迎えの牢屋に眠ってる。
 僕がいる牢屋には付き合ってくれた友人が1人ぐっすり。
 窓はない。出口はカギがかかった鉄格子のみ。あとは牢屋の外から廊下の光が入ってくること。
 ただ……若干この牢屋の生活空間が小説や映画で見るものと違って、きっちり生活できるようにしてあるのが不思議に思える。
 バスタブがあったり、壁ありのトイレ(しかもウォシュレット付き)があったり、ベッドがあったり、牢屋の中を隠すためのカーテンがあったりとなぜか優しさを感じる。
 一人暮らしするには十分な感じ。ちなみにベッドは二段ベッド。友人は一段目に寝てる。
 これだけのものを揃えたとなると、招いたあの仮面の男は何かが目的があると考えるのが当然だろう。だけど、僕も友人もお金的なものや地位があるわけじゃない。
 他の人はどうだかわからないけど、
「ん……」
 つぶやきに振り向くと、
「起きた?」
 目をこすりながら、盛大に頭をぶつけて友人が起き上がった。
「いてて……ここどこ?」
「たぶん屋敷の地下室か何かかな?」
 あるいは別の場所か……考えるべきところは今はそこじゃない。
「ねぇ、ここにきた時の記憶残ってる?」
「いや……みんなでパーティーやってお酒飲まされたのだけ……かな? 知らない場所だよ」
 僕とほとんど変わらない記憶だ。
 僕たちの話し声がきっかけとなったのか、次々と他の場所から悲鳴やら、助けの声が聞こえてくる。
「なんだろうね、これは」
「催し物じゃないのは確かだね」
 おでこをさすりながら、牢屋の鉄格子を擦る友人は、
「わりと最近作られたっぽいな」
「わかるの?」
 とある部分を指差す。
「鍵穴が全く使用されてないのと、サビも埃もない。いかにも最近の設備かあるいは、掃除してる人が凄いかかな」
 なるほど。そういうことか。
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