お題:ロシア式の悪魔 制限時間:15分 読者:41 人 文字数:851字

幻想生物研究所。悪魔編
皆さんは悪魔と聞いて何を想像するだろうか?

黒くて、体が大きくて、なんだか悪そうなイメージ?

確かにそんな悪魔も見たことはあるし、大抵の悪魔はそんな感じだ。しかし全てではない。

今日は、僕が見てきたロシア式の悪魔についてお話ししよう。


僕が部屋に入るなり、先生は一息に言った。

「ロシア式の悪魔ですか?」

「そうだ、ロシアの悪魔は、それは変わった亜種だったよ。そうだ君、ロシアと言って思い浮かぶものは何かあるかい?」

「そうですね、まず寒いですよね。あと雪が降る。それに白夜なんてものもあるらしいですね。」

「その通りだ。」

「分かりました!夜行性じゃないんですね!白夜じゃ活動できない。」
僕は些か得意になってそう叫んだ。

「そういうわけではないんだ。白夜の期間はずっと眠っているよ。」

「ではどう違うのですか?」

「そうだな。百聞は一見にしかずだ。実物を見てみよう。」

「どういうことですか?連れてきたんですか?」
僕が驚いたのも当然だろう。悪魔は普通2メートルもあり、暴れるのでとても連れてくるなんてできやしない。

「それこそ、ロシア式なのさ。」

先生はそういうと机の上に不自然に置いてあった籠のようなものの覆いをとった。

「うわぁ…」
そこには、10センチほどの白くてふわふわした生き物がいた。よく見たら羽がないことなどに気付くだろうが、一瞬天使の亜種かと思った。

「これがロシア式悪魔ですか?」

「そうだ。ロシアは寒いから熱を逃がさないように体は小さくなる。そして雪が多いから見つからないように白くなったと私は考えている。あとロシアには天敵の天使が少ないからあまり攻撃的ではない。
私はそう考えている。」

「すごいですね。確かに牙など悪魔の特徴も備えています。」

「地域によって適応する悪魔は多々報告されているがここまで極端な例は初めてだろうな。」

「しかし、特殊な精神汚染などはないのでしょうか?」

悪魔が笑った。

世界が暗転した。




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