お題:君と息子 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:664字
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わたしと息子と、知らない彼女

わたしは現在、とても幸せである。
家族がいて、お金にも困らない程度ある。
とても幸せだ。
しかし人間どんなに幸せでも大なり小なり悩みというものが尽きない。それはとても幸せであるわたしも例外ではないということだ。
先程も言ったがわたしには家族がいる。しかし妻はいない。不幸の事故であの世へ転居してしまったのだ。もちろん、妻が死んだと知った時にはとてつもない悲しみを味わった。今まで経験したことのない無力感が私を蝕んだのだ。
だが、妻の忘れ形見である息子のために必死で働き、家事をし、幸せに暮らしている。

では、悩みなどないのではないか?

いや、あるのだ。とても幸せではあるが、とても悩んでいる。
それは、わたしと息子の二人しかいない家に見知らぬ女性がいるのだ。
そしてその女性は何故か当たり前のように家事をこなし、息子の世話をしている。
あまりにも「居て当たり前だろう。」という風なのでわたしがおかしいんじゃないかと考えたが、どう考えても最後に出てくる答えはノーだった。

わたしは聞いた。

「あなたは、いったい誰なんですか?」

彼女が作ってくれた夕ご飯を食べながら疑問を投げかけてみた。

「あら、わたしを忘れたの?ひどい人」

いや、忘れた忘れない以前に知らないのだが……

記憶の断片をどうかき集めても彼女の名前は出てこない。
そんな彼女に、何故か息子は懐いている。
まるで母のように慕っているのだ。

そういえば、なんだか彼女が来てから懐かしい匂いがする。
遠い昔……いやそんなに昔じゃない。まるで彼女は……

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