お題:君と息子 制限時間:15分 読者:28 人 文字数:664字
[削除]

わたしと息子と、知らない彼女

わたしは現在、とても幸せである。
家族がいて、お金にも困らない程度ある。
とても幸せだ。
しかし人間どんなに幸せでも大なり小なり悩みというものが尽きない。それはとても幸せであるわたしも例外ではないということだ。
先程も言ったがわたしには家族がいる。しかし妻はいない。不幸の事故であの世へ転居してしまったのだ。もちろん、妻が死んだと知った時にはとてつもない悲しみを味わった。今まで経験したことのない無力感が私を蝕んだのだ。
だが、妻の忘れ形見である息子のために必死で働き、家事をし、幸せに暮らしている。

では、悩みなどないのではないか?

いや、あるのだ。とても幸せではあるが、とても悩んでいる。
それは、わたしと息子の二人しかいない家に見知らぬ女性がいるのだ。
そしてその女性は何故か当たり前のように家事をこなし、息子の世話をしている。
あまりにも「居て当たり前だろう。」という風なのでわたしがおかしいんじゃないかと考えたが、どう考えても最後に出てくる答えはノーだった。

わたしは聞いた。

「あなたは、いったい誰なんですか?」

彼女が作ってくれた夕ご飯を食べながら疑問を投げかけてみた。

「あら、わたしを忘れたの?ひどい人」

いや、忘れた忘れない以前に知らないのだが……

記憶の断片をどうかき集めても彼女の名前は出てこない。
そんな彼女に、何故か息子は懐いている。
まるで母のように慕っているのだ。

そういえば、なんだか彼女が来てから懐かしい匂いがする。
遠い昔……いやそんなに昔じゃない。まるで彼女は……

この作品をツイート

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:むぢから お題:君と息子 必須要素:唾液 制限時間:15分 読者:48 人 文字数:688字
彼らの増殖方法は唾液等体液との接触。その存在が報告された当初、いわゆるゾンビかあるいは吸血鬼か、はたまた宇宙人か。増殖していく彼らをそういった存在になぞらえた。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:♪エリ♪ お題:素晴らしい川 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:802字
登場人物はノンフィクションですが、話はフィクションです。名前は変えてます。~~~~~~~~~~~~~~~それは私が12歳で、恵莉が10歳の時。恵莉「麻実ちゃん、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雨宮ヤスミ お題:疲れた汁 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:1251字
「あの都知事の影響力も落ちてしまったな。あれだけ風が吹いてたっていうのに」 俺は何気なくそうつぶやいたのだが、食堂で向かいに座っていた中本は「しっ!」と怖い顔で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:にい お題:愛の風邪 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:873字
誰にも教えるな、とたしかに忠告したはずなのに、どこから情報が漏れたのだろう。と考えて、いや考えるまでもなく友人の一人が思い当たった。病気で寝込んでいると、心細 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:砂糖指輪 お題:小説の中の修道女 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:501字
金がない学生にとって、クーラーの入る図書館は夏の憩いの場だ。普段は静かな場所がにわかに活気づいた様が好きで、休みにはいってからは週三で通っている。もっとも、一番 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:tomogata お題:めっちゃ伝説 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:460字
「ヤベーよマジでこれめっちゃ伝説だって」「ウヒョー、伝説!マジでこれめっちゃ伝説」今朝方、駅前の雑貨屋で女子高生2人が何かを覗き込みしきりに絶賛していた。その時 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:砂糖指輪 お題:急な稲妻 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:414字
「別れよう」 その言葉はあまりに突然で、理解するのには時間がかった。頭のなかにぐるぐる響いて、楽器にでもなったように感じる。 突然の言葉の意味を探す間、私たちは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ぽつタイプライター お題:小説の中の村 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:907字
サービス精神が旺盛なトトバ村の人たちは、自分たちの故郷が一躍有名になったと知って、そりゃあもう舞い上がった。浮足立った。じっとしてはいられなかった。『群青色の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:真面目勇悟@即興小説 お題:闇の囚人 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:671字
何かの業を背負って生まれてきてしまったのだろうかと考えるほどに今の人生は憂鬱であった。やっとのことで仕事を終え、帰路についた頃にはもう日付をまたいでいた。終電も 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ケイドウカイイ お題:かゆくなる視力 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:140字
人家らしき灯りが、夜道にぼんやりと浮かぶ。近づいてみるとやはり家が一軒ある。辺りは暗く静かに沈み、光はその家の煤けた門灯一つである。家の扉が開いていると解る。中 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:ナウい男祭り! 制限時間:4時間 読者:5 人 文字数:194字
そもそもこの強盗の計画は彼女が言い出したことだった。 ほかの男たちにも、同じようなことをやっているに違いない。 彼女との出会いを思い出す。 ナウい男祭り!とい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
とある峠で ※未完
作者:匿名さん お題:恋の悪魔 必須要素: 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:796字
とある峠を、軽トラックは音を立てながら走りすぎる。後ろにはパトカー、この峠を逃げられるかどうかが山場だ。助手席では、俺の愛するカレンが目をぎゅっとつぶっている 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:ぐちゃぐちゃのもこもこ 制限時間:30分 読者:9 人 文字数:840字
「ねぇ、ぐちゃぐちゃのもこもこって何?」バンと大きな音をたてて自室の扉が開く。入ってきたのはトラブルメーカーである我が妹、優理だ。これまでも数々の面倒事を起こし 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:真実のガール 制限時間:15分 読者:58 人 文字数:1100字
「――実は私、女じゃないんだ」「……はっ?」 突然の告白に驚いて、予想外の声が出る。「あなたには悪いけれど、この姿の方が、近づけると想ってね」「だ、だって、おか 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:僕の水たまり 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:521字
僕の家は街のはずれにあった.普通小学校では集団登校が基本だが,まわりに家がなかったので,”みんなの通学路”に入るまでは必然的に一人で歩くことになった.僕はその一 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
補習組 ※未完
作者:匿名さん お題:楽観的な野球 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:327字
ポン、とボールが頭に当たった。予想だにしていなかった訪問者に僕はパニックに陥った。「ゴメン!!」 聞き覚えがありすぎる声に驚いて、振り返った。「建! お前何し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:飢えた父 制限時間:30分 読者:36 人 文字数:837字
おとうさんはとてもがんばりやさんです。わたしがしょうがっこうにいくよりいっつもまえにかいしゃにいっています。おとうさんがかえってくるのはいつもわたしがねたあと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:騙された負傷 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:167字
胸の中心から淡く痛みがはしる。きれいで柔らかな薄桃色の石を突き込まれたように、あばらの奥ではっきりと、むず痒く鳴った。その頬が僕の前で『だけ』桜のように色付くと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:去年の夜風 必須要素:軍艦 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:130字
釣り上げられて一年、私は凍結状態を解かれ、寿司に生まれ変わった。なぜ一年も凍結されていたのかは店の者にしか分からないだろう。私は売れなかった。そして捨てられた。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:宗教上の理由で僕 制限時間:30分 読者:4 人 文字数:599字
「離せよ!」 また腕をぐいぐいと掴まれて外に連れ出された。向かうのは例の山である。「――僕――――――」「え?」 なぜか「僕」というのが聞き取れた。綺麗に、僕の 〈続きを読む〉