お題:女同士の軽犯罪 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:93 人 文字数:945字

ヘッドホン忘れた
地方一体の過疎化が、大量の空き家を生産するみたいなもので、そのうらぶれたヨットハーバーにはいくつか、ただ浮いたままの状態になっている船があった。

珍しいことではあると思うが、全国的にそういう所がほかにあるのかどうかは知らない。ちなみに、このヨットハーバーでは運営管理者が失踪したのがそうなった直接の引き金である。少しばかりお金を持っている人間が、勧められるがまま、ステータスだといわれるがまま、買ってはみたものの、運営管理するものが失踪してしまったのでは、その船をどうしたらいいのかもわからない、大変に凄惨な状態になったようである。

行動力がある人間は自分の船だといって、それを海面から引き揚げ、そして別のヨットハーバーにもっていくなり、自宅にもっていくなり、家の近くの駐車場に止めておいたりするのだが、そうできない人間もいるようである。あるいは最初からそれほど興味無かったのかもしれない。

漁業の人間からしてみたら船というのは、生活である。命だ。命をつなぐための手段であるが、娯楽というのはそういうものであるといえる。余裕があれば行う。無ければ行わない。手段がないんだったら、もうどうしようもない。

そのヨットハーバーもそのように捨てられてしまったようだ。

しかしそれを壊すでもなく、どうにかするでもなく、ずっとそのままにしているあたり、いかにも地方らしいといえば地方らしい。

現に、私の地元では元厚生年金施設がつぶれた以降も取り壊されることなく、現存している。私が子供のころは毎週のようにその施設に家族で通ったものだが、今は単なる廃屋となっている。あと10年もしたらもしかしたら、廃墟マニアの間で噂になる可能性すら秘めている。

んで、私はそのうらぶれたヨットハーバーの近くのキャンプ場の林の中から、そのヨットハーバーを監視していた。

どうして監視しているのか?

海辺にある風力発電を見に来ただけだったのだけど、その際、そのヨットハーバーの船の一つに誰かが乗り込んでいくのを見たからである。

女性だ。

私はそれが何なのか知りたくて潜んでいた。話のネタになるかと思って。

もうすぐ冬で、死ぬかもしれないと思ったが、辛抱強く待った。

すると、女性がどんどん出てきた。
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
むだい ※未完
作者:くるはむ お題:女同士の軽犯罪 制限時間:15分 読者:196 人 文字数:384字
「打てるもんなら打ってみなさい!!」炎天下の中、額に玉のような汗を浮かべた少女がそう叫んだ。その左手にはグローブ。そして右手を覆い隠すようにして構えている。「よ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:佐賀通 お題:女同士の軽犯罪 必須要素:映画 制限時間:15分 読者:277 人 文字数:425字
モグラ怪獣モグラグラ、と言うらしい。 もちろんそんな怪獣の名前を聞くのは初めてで、私は隣りにいる杏子に「聞いたことある?」と尋ねることしかできなかった。「うん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:DDT お題:ちっちゃなサーカス 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:36 人 文字数:387字
ヘッドホンからは電子音のようなかすかなノイズが断続的に流れてくるの。集中して耳をすまし神経を尖らすけれど、いつまでたっても意味のある音は聞こえてこない。確かにメ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:旗之助 お題:記録にない彼 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:49 人 文字数:448字
目を覚ますと見知らぬ天井が広がっていた。そんな非日常的な状況ではあるが、女の気分はそれどころではない壮絶さであった。泥の様に眠っていたのだろう、何時かは知らない 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
are
作者:匿名さん お題:小さなサラリーマン 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:58 人 文字数:289字
俺は気持ちがすごく小さなサラリーマンだ。 自分はとても気持ちが小さい。「どうしてこんな俺になってしまったのだろうか。」 今でもそう考える。だがそんなとき、転機 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:実演販売でスライスされる螺子(FancyMeat62@ingress) お題:たった一つの多数派 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:89 人 文字数:245字
なんだかつかれた。17時42分発の急行を見送って、電光表示を見る。点滅する文字が消えて、私の乗る列車が上の段に。17時55分発、普通。いつもより3本遅いだけ。学 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:タロー お題:残念な表情 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:64 人 文字数:511字
列に並ぶ。 別に列に並ぶのが好きな訳ではない。只並ばないと自分の順番が来ないから並ぶだけだ。だから順番待ちの最中に気分が高揚しているとしても、それは列の先にあ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かたぎり お題:蓋然性のある罰 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:67 人 文字数:317字
蓋然性のある罰いいか、1,2,3で電流スイッチをおすするとヘッドホンに電流が流れ君の耳はどちらかいかれることになる最高の拷問方法だろう?不適な笑みを浮かべて説明 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:疲れた四肢切断 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:142 人 文字数:565字
…どこだ、ここ。目が覚めた時にはそこに私のいつもの部屋の風景はなかった。代わりにあったのは、殺風景な灰色セメント壁の四角い部屋と、私を縛り付けるこの台それから、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:美形の伝道師るね お題:せつないうどん 必須要素:ヘッドホン 制限時間:15分 読者:171 人 文字数:371字
「あっ、あああ……」 悲壮な声の方へ視線を遣れば、同居人がダイニングキッチンに立ち尽くしていた。無言で見守る。目が合った。「聞いてほしい……」 目を潤ませる同居 〈続きを読む〉

和委志千雅の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:ぐちゃぐちゃの窓 必須要素:スケベ人間 制限時間:1時間 読者:17 人 文字数:2847字 評価:0人
苛烈というにふさわしい夏。猛暑。連日の熱帯夜。レンチンされてるような日々。そんな日々の中に二日ばかりぽっかりと空いた日があった。お盆である。どこに行っても混んで 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:わたしの嫌いな恋人 必須要素:10円玉 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:877字
一人でやることもなく、恋人も出張でおらず、動画視聴やら音楽を聴いたり、マニュキュアを塗ってみたり、足の薬指と小指だけは藻みたいな色のグリーンを塗って、「これはな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:シンプルな、と彼女は言った 必須要素:義眼 制限時間:15分 読者:23 人 文字数:1083字
つい先日、彼女の左目が取れた。別に口論もしてないのに、タクシーに乗ろうとしたら知らねえ男の人から傘でこめかみを突かれて、取れたらしい。「ビリヤードみたいだね大丈 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:マンネリな別れ 必須要素:この作品を自分史上ぶっちぎりの駄作にすること 制限時間:15分 読者:29 人 文字数:1152字
「もう別れる」知り合いの二人が別れるんだという。「私も別れるのがいいと思う」二人はそれぞれ互いに別れることに前向きであった。問題があったんだろう多分。このまま続 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:朝の体験 必須要素:TOEFL 制限時間:15分 読者:19 人 文字数:1045字
気が付いたら目が覚めていて、布団から上半身が起き上がっていた。「は?」なんで?さっきまで寝てたのに。なんで起きてるの?私?意味が分からない。時計を見るともう少し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:安い育毛 必須要素:グーグルマップ 制限時間:15分 読者:18 人 文字数:1124字
近所のジェーソンに買い物に行くと、「すごくいい育毛剤・・・50円!」という驚きの値段で売っており、すごくいい育毛剤という名称のくせに50円というのはどういう事な 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:あいつと秘部 必須要素:日本酒 制限時間:15分 読者:15 人 文字数:1017字
成人を過ぎたあたりから、学生時代の後悔がいろいろと己の身にあふれてきた。例えば、「部活とかやってなかったなあ」とか、そういうのだ。中学時代は何かの部活に入ること 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:壊れかけのスキル 必須要素:醤油 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:986字
「おしゅし!」この暑いさなか、スーパーでテンションが上がってとち狂ってお寿司を買って家に帰った。「おしゅし!」おしゅしが食べたいと思ってしまったが最後、食虫植物 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:思い出の事故 必須要素:800字以内 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:800字
800字以内で思い出の事故の話を書けという。800字かあ、それに思い出の事故と言われても、私は今までの人生の中で骨折とかしたことないし、車に轢かれた記憶もない。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:もしかして帰り道 必須要素:美しい情景描写 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:900字
最近また、即興バトルに参加できていない。「うああああああ!」緑のブログの方でも触れてはいるが、あれは言ってみたら対人用のリアクションだ。比較的おとなしめのやつ。 〈続きを読む〉