お題:ぐふふ、平和 必須要素:1500字以上2000字以内 制限時間:1時間 読者:119 人 文字数:1497字 評価:1人

無駄玉撃ちすぎ
次の文章を読んで頂きたい。

「ぐふぐふふ ぐぐ ふふぐ ふふぐふぐ ふふぐぐ ぐぐふぐぐ ぐふぐぐふ ぐぐふふぐ ふふぐふふ ぐふふふ ぐふふ ふふぐ ふぐふふ ぐぐぐぐふふ ふふふぐぐ ぐふふふふぐ ふふぐぐぐぐふふぐ ふぐふぐぐふふ」

 ご覧になって分かる通り、常軌を逸した内容である。しかしこれはなんと僕が大真面目に書いた友好の手紙なのだ。
 この国で戦争が行われなくなって早数十年、世間は平和そのものである。僕だって戦争は嫌いだ。大きな荷物をしょって何十キロも行軍したり、銃で相手を撃ち殺すなんて絶対に嫌だ。戦争の悲惨さは学校で充分学習している。しかし、それとは別に、兵器に憧れを抱いてしまうのはどうしようもないことだった。
 僕はいわゆるライフルマニアだった。ライフルの強度や重量のせめぎ合い、破壊力と命中度のバランス、そしてなによりも格好良い流線形のあのフォルム。様々な人間が苦悩の末、目的に応じてカスタマイズする合理的な計算。そのどれもが僕の胸を熱くさせた。
 しかし、学校でこんな話をしてしまうと変人扱いされてクラス替えが行われるまで一人で休憩時間を過ごさなくてはいけないことは明白だ。だから僕は、学校では自分の趣味をひた隠しにしていた。
 僕が専ら趣味の話をするのは、おもにインターネット上だった。好きなライフルの名前を検索するとその武器のことで語り合う掲示板がヒットする。そこで、僕は情熱のありったけを発散していた。
 ある日、とある掲示板でよく見かけるハンドルネームがあった。その人は僕と話が合い、しかも、僕と同等、いやそれ以上の知識や情熱を有していることが分かった。
 僕は積極的にその人と絡むようになった。その人とのチャットは面白く、いつも時があっという間に過ぎた。僕は共通の趣味で人と関わることがこんなに楽しいのは生まれて初めてだった。
どうやらそれは向こうも同じだったようで、その人も僕と同じでチャットを楽しんでいたようだったが、少し楽しみすぎてしまったようだ。
 その人はよく学校の帰りにミリタリーショップへ行くと言っていた。その時点で学生であることは分かっていたのだが、話に出てくるミリタリーショップの特徴が、僕の行くショップと同じだったのだ。
 いや、まさかね。
 僕は自問自答したあと、すぐにその可能性を消した。しかし、実際にその人と会って、もっと会話してみたいという欲求は募るばかりだった。
 そこで、冒頭の手紙である。僕は件の手紙を大量コピーして、学校の屋上からばら撒いた。今思うと正気の沙汰ではない。どう考えても狂人の所業である。ただ、僕はそれほどまでに、共通の趣味の友人と言うものを欲していたのだ。
 当然、僕はメチャクチャ怒られた。近隣住人からの大クレーム、警察からの厳重注意、両親からの火が出るような拳骨。様々な罰が僕を待っていた。紙を回収したあと、僕は放課後の教室で反省文を書かされることとなった。

「おい、早く書き終われ」

 当時の担任の先生は、イライラした様子で腕組みしていた。

「すぐに終わらせるので待ってください」

 僕は、山積みにされた怪文書の横でせっせと反省文を書いていたが、気持ちは姿の知らないインターネットの相手に向いていた。僕の気持ちは届いたのだろうか、そればかり気になっていた。

「なんでこんなことをしたんだ」

「友達が、欲しかったんです」

「こんなことをしなくても他にやりかたがあっただろう」

「他に思いつかなかったので」

「大体モールス信号なんて古すぎる、次は別の暗号を考えよう」

「……えっ」
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