お題:見知らぬ土 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:29 人 文字数:847字
[削除]

名探偵蜂須賀さん1
蜂須賀蜂也は探偵だ。
今日も殺人事件の捜査のために、彼は港区のとあるオフィスビルに来ていた。午後3時、洒落た作りの新しいビルはその無駄に大きな窓のせいで西日がめっちゃ眩しい。捜査どころじゃないよと内心思ったが、蜂須賀は文句を言わずに黙々と聞き込みを続けた。彼は探偵である以前に、調和を愛し遠慮を美徳とする日本人なのだ。言える訳がないね。
被害者はそのビルの17階に入っている中堅IT企業の受付のお姉さんだった。今時セクハラで訴えられるんじゃないかというハラハラ丈ミニスカートの裾から脚を艶かしく投げ出した体勢で、俯せに倒れて彼女は死んでいた。頭の横には観葉植物の鉢が横倒しになっている。底にはヒビ。間違いなくこれで殴られて死んだのであろう。
「探偵さんどうですか。犯人は分かりそうですか」
彼女の同僚であったという、年配の女性がそう声をかける。被害者のお姉さんと同じハラハラ丈のミニスカートから伸びる脚には別の意味でハラハラさせられる。蜂須賀はしかしその言葉に応えることなく、おもむろに被害者の血の流れる後頭部に顔を寄せた。
そして舐めた。
「ちょ、ちょっと何してるんですか!?」
その場にいた女性陣からの悲鳴が上がる。蜂須賀、探偵である前に日本人である前に健康な成人男子であったから、婦女子の方々からドン引きされることは何よりもモチベーションに影響した。彼は正直凄く萎えてしまった。
実は彼は大学で地質学を専攻していた過去があり、どんな土でも一度口にすればそれがどこから来たものか当てられるというマニアックな特技があった。そして今しがた彼が被害者の後頭部の土を舐めたことにより、それが鹿児島県の一部地域で生産される薩摩芋に適した土であること、つまり凶器はこの観葉植物ではないことに気付いたのだが、最早彼にそれを宣言するモチベーションは残っていなかった。
事件は迷宮入りである。蜂須賀は変態と避難されるのみに終わった。これではお姉さんも報われない。しかし悲しいけれど、これがことの顛末であった。
この作品をツイート

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:まろやかに傾く人 お題:来年の傑作 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:49 人 文字数:194字
画家であるロバートは絵筆の先をペロペロと舐めた。 毛は弾力性に富み一つ一つしっかりくっついている、じゃじゃ馬な絵筆だ。 ロバートは目を瞑る。 この絵筆を活かす 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:破天荒な喪失 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:76 人 文字数:1239字
完全に私事になりますが、先ほど一度十五分の即興さんをやらせていただきました。夜のもこもこっていうたしかそんな感じのお題で。で、読んでいただけたらわかるとは思うん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:まろやかに傾く人 お題:奇妙な宴 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:39 人 文字数:285字
気がつくと私はなにかを食べていた。 頭がふわふわしてうまくものを考えられない。 周囲には何人かいるみたいで宴っぽかった。 私は進められるままなにかを食べて、何 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:コルトランプ お題:苦い月 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:68 人 文字数:390字
「今日の月は…きれいな満月ですね」アヤコがお酒を注ぎながらいった。「丸い飴玉のようだね 口にいれてペロペロとなめたい」タイシはいった。「まあタイシさんたら」アヤ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ハヨネロ お題:間違った恋人 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:66 人 文字数:433字
この時間だけは、目を開く気にならない。カーテンは閉められ、誰にも見られていないという安心感を得た上で、愛することにする。初めて会ったのはいつのことだろう。なぜこ 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
終わりの曲 ※未完
作者:即興小説さん お題:帝王の墓 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:109 人 文字数:740字
半熟の目玉焼きが割れるかのように、空にかがやく太陽がじんわりと溶けはじめた。私は高校の屋上でそんな光景を見ながら、ああもう世界はほんとうに駄目なんだなと思って 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:アイドルバカ お題:鋭い罰 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:93 人 文字数:440字
男はキャンディを舐めていた。ぺろぺろぺろぺろ キャンディは好きじゃないの、ぺろぺろが好きなの。 ぺろぺろ、ぺろぺろドアノブさん、こんにちは。舐めたくなるボディ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:和委志千雅 お題:わたしの嫌いな時計 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:125 人 文字数:881字
私は家で時計を使っていない。理由は、まあ、携帯があるしっていうのと、時間ばかり気にして生活しているということが嫌だからだ。でも昔は時計がちゃんとあった。しかしそ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イっヌ・サイケデリっコ お題:今日の猫 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:113 人 文字数:1093字
私は週末一人でぶらりと歩く事が好きだ。誰も知っている様な街並みを見て歩くのも、誰も知らない様な街並みを見て歩くのも、なんだっていい。一人でぶらぶらとして、目的地 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:のら お題:少年の恨み 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:178 人 文字数:1023字
「さらば少年の恨み」「なに。なんですかいきなり」「今ね、作品のタイトル考えてる訳よ。いつも適当なんだけどさ。で、ちょっとした例を出すから良さそうなのから引き出し 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:大好きな犬 制限時間:15分 読者:0 人 文字数:365字
「チョコ、行くよー」たまちゃんがわたしを呼んだ。わたしは我が主人の甲高い声のする方へ、フローリングの床をカチャカチャと音を立てて走る。わたしは散歩というものはあ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:打算的なわずらい 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:708字
屋敷の正門前には、ずらりと牛車が並んでいた。「ちょっとちょっと、ここって大納言さまのお屋敷だろう? 何だってんだい、たくさん車が並んで」通り掛かりの女の行商が、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:マイナーなクレジットカード 必須要素:ピアノ 制限時間:30分 読者:2 人 文字数:2181字
クレジットカードというのに手を染めるのは危険だ。 あれは借金をして物を買うという行為であるのだから。 知らず知らずのうちに、買い物を繰り返していくと、預金通用 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
冷たい国 ※未完
作者:匿名さん お題:冷たい国 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:545字
氷の都、とでも呼べば良いだろうか。今こうして歩いている場所は、大路の幅も屋敷の配置も、何もかも、生まれ育った平安の都と同じなのに、すべてが雪と氷でできているよう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:少年のボーイズ 必須要素:ラジオ 制限時間:30分 読者:2 人 文字数:1079字
とある日のラジオから、音楽を用いた複数人での演芸の事をボーイズ芸というとかそんなことを聞き流していた。 そんなところで、最近、友人内で流行しているジャズをモチ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:少年のボーイズ 必須要素:ラジオ 制限時間:30分 読者:2 人 文字数:865字
少年はラジオをつけた。 勿論これは盗んだものとかじゃなくてちゃんと少年のラジオだ。 くるくると回して好みのチャンネルに変える。「んー、あ。これこれ」 ペンを持 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:きちんとしたプレゼント 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:253字
「…………また彼岸花だ」 かっちりと小さな段ボールで送られてきた彼岸花の花束。今日は私の誕生日だった。「なんで彼岸花なんだろう」 私にはさっぱり理由がわからない 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:冷静と情熱の間にあるのはカラス 必須要素:コメディ 制限時間:15分 読者:1 人 文字数:603字
汚い路地を歩いていた。 私は辺りに落ちているものを見回す。 どこからか飛んできたチラシが、雨に打たれて地面に同化していた。 レストランの裏手には、入口の華々し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:冷たい悪役 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:425字
「追い詰めたぞ、魔王ッ!」勇者が玉座の間に飛び込む。人類を苦しめる魔王を討つために、過酷な旅路を乗り越えてきたのだ。勇者の心意気は相当なものである。「はい」対し 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:理想的な社会 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:393字
ふと日々の日常を振り返ることがある。生まれた時から今日に至るまでの日々を。過ぎていく時間は風が吹くように爽やかな流れに乗ってどこかへ消えていく。しかし振り返ると 〈続きを読む〉