お題:見知らぬ土 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:847字
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名探偵蜂須賀さん1
蜂須賀蜂也は探偵だ。
今日も殺人事件の捜査のために、彼は港区のとあるオフィスビルに来ていた。午後3時、洒落た作りの新しいビルはその無駄に大きな窓のせいで西日がめっちゃ眩しい。捜査どころじゃないよと内心思ったが、蜂須賀は文句を言わずに黙々と聞き込みを続けた。彼は探偵である以前に、調和を愛し遠慮を美徳とする日本人なのだ。言える訳がないね。
被害者はそのビルの17階に入っている中堅IT企業の受付のお姉さんだった。今時セクハラで訴えられるんじゃないかというハラハラ丈ミニスカートの裾から脚を艶かしく投げ出した体勢で、俯せに倒れて彼女は死んでいた。頭の横には観葉植物の鉢が横倒しになっている。底にはヒビ。間違いなくこれで殴られて死んだのであろう。
「探偵さんどうですか。犯人は分かりそうですか」
彼女の同僚であったという、年配の女性がそう声をかける。被害者のお姉さんと同じハラハラ丈のミニスカートから伸びる脚には別の意味でハラハラさせられる。蜂須賀はしかしその言葉に応えることなく、おもむろに被害者の血の流れる後頭部に顔を寄せた。
そして舐めた。
「ちょ、ちょっと何してるんですか!?」
その場にいた女性陣からの悲鳴が上がる。蜂須賀、探偵である前に日本人である前に健康な成人男子であったから、婦女子の方々からドン引きされることは何よりもモチベーションに影響した。彼は正直凄く萎えてしまった。
実は彼は大学で地質学を専攻していた過去があり、どんな土でも一度口にすればそれがどこから来たものか当てられるというマニアックな特技があった。そして今しがた彼が被害者の後頭部の土を舐めたことにより、それが鹿児島県の一部地域で生産される薩摩芋に適した土であること、つまり凶器はこの観葉植物ではないことに気付いたのだが、最早彼にそれを宣言するモチベーションは残っていなかった。
事件は迷宮入りである。蜂須賀は変態と避難されるのみに終わった。これではお姉さんも報われない。しかし悲しいけれど、これがことの顛末であった。
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