お題:見知らぬ土 必須要素:ペロペロ 制限時間:15分 読者:51 人 文字数:576字
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土って美味しいのかな


「ねえ、由奈のご飯にかかってるそれって、何のふりかけ?」
「んー? これ? これは土だよ」
「へぇー、そうなんだ。サラサラしてて美味しそうだね。どこの?」
「うーんとね、確か……バラ園の土、だったかな? いい香りするでしょ」
「あ、ほんとだ。するする。いいなーそれ、高いやつでしょ」
「いーや? 今うちの学校の近くのスーパーで売ってるよ」
「まじ? ちょっと買ってこようかな。今日、あたしの弁当のご飯何もかかってないんだよね」
「いいんじゃない? 買ってきたら?」

そう言うと、麻里はリュックから財布を取り出して教室を出て行った。由奈はそれを笑顔で見つめていたが、麻里の姿が見えなくなると、スカートのポケットからガラスの小瓶を取り出して、

「ふふふ、やーっと食べられるわ。この土をね……」

心底嬉しそうに笑った。小瓶を振る度に、黄金色の土が揺れ、キラキラと輝く。由奈はごくりと唾を飲み込んだ。

「もう我慢できない……!」

由奈は自分の舌を小瓶に突っ込み、その土を味わった。ペロペロ、ペロペロと瓶の中を舐める。その度に、由奈は今まで味わったことのない極上の快感に襲われた。

「どこの土か知らないけど、最高ね……」

由奈は幸せそうに、小瓶の中を、黄金を舐め続ける。
彼女はまだ、知らない。
それが、土ではなく産業廃棄物だということを。
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