お題:危ない就職 制限時間:15分 読者:155 人 文字数:409字

異種族採用 ※未完
「はい、次の方どーぞー」
 椅子の背もたれに思い切り寄りかかりながら、ドアの外へやる気のない声を放る。朝から始めた採用面接も、もう佳境。窓の外には夜の帳が落ちている。いい加減、疲れがピークに達していた。
「失礼します」
 入ってきたのは、珍しいことに人間族の男だった。表立った衝突がないとはいえ、魔族と人間族は常に敵対関係にある。なのに、人間が魔王軍への入隊を希望するとは。視線は人間に向けたまま、私は手探りで履歴書を自分の前へ引き寄せた。
「それでは、自己紹介をお願いします」
「はい。えー、マサラ村出身、16歳、勇者です!」
「16歳! いいですね、若いですね……」
 このご時世、若い戦力は貴重だ。それがたとえ人間族であろうとも、入隊の意志が、魔族に貢献する意志があるのであれば問題ない。私は頷いてから手元の履歴書に目を落とし、そこでようやく今耳にしたこととそこに書かれたこととを見て気づいた。
「って勇者じゃん
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:華南/玄米フレーカー お題:危ない就職 制限時間:30分 読者:365 人 文字数:964字
何を見ているのだろうか、何が待っているのだろうか。わからないことが多すぎて考えるのが面倒になってくる。今日も就活だった。大手の企業で、面接もわりと手応えがあった 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:俺は病気 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:448字
朝、目がさめると、壁が目の前にあった。 いや、壁ではない。少し視線を動かしてみると電気が付いている。寝ぼけた頭でもわかる。これは天井だ。 はっきりと目が覚めて 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
不器用な嘘 ※未完
作者:谷矢チカフミ お題:賢い嘘 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:446字
不審そうな視線に笑顔を返せば、結局は誰も口出しをしない。忠義だの恩だのと言う者達は、主のお気に入りである参謀の私に口出しは出来ない。笑いながらお決まりの言葉を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:最弱のサラリーマン 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:1071字
静まり返った街中を、レールを軋ませながら電車が走り抜ける。酒で酔って寝ている人、大声で喋る化粧の濃い女性、疲れ切った顔で携帯を見るサラリーマンの群れ。私もその中 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
トラブル回避 ※未完
作者:にい お題:弱いゴリラ 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:886字
真正面から歩いてくる男と目が合ったとき、喧嘩をふっかけられると直感した。血に飢えているやつは目でわかる。そして大体、野獣のような顔つきをしている。幅の狭い道だ 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:弱いゴリラ 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:396字
威嚇された一頭のゴリラがすくみ上って、こちらに向かってきた。「今回も、失敗ですね」「うーん、ちゃんと自分を主張できれば、他のゴリラに引けは取らないはずなんだけ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:茂吉 お題:猫の窓 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:435字
「なんで猫が家の中にいるんだ?」 愛猫で、さぼトラのペレが絨毯の上に座って、蒼い目をこちらに向けている。家の中には決して入れないようにしていた。室内が汚れること 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
信頼の価格 ※未完
作者:匿名さん お題:高い税理士 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:370字
誰かが言った。「同じ仕事を頼むなら安いほうにするよ。」別の誰かが言った。「そんな金額、払えるか!」そんな言葉を何度聞いただろうか。高い税理士。それが俺の世間での 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:日ノ宮理李@いい日旅立ち お題:アルパカのにおい 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:884字
お前の眠る部屋は家にないからと両親に追い出された俺が向かった先は、子度の頃から一緒に育ったアルパカたちの小屋。アルパカたちは俺を歓迎してくれるようで、キレイな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ダツ・ Ambrose お題:アルパカのにおい 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:1073字
「ということで、私たちはこの『アルパカのにおい』を発売することにした」「はあ、そうですか」「で、キミはこれの営業に行って貰いたいのだが」「はあ、わかりました」「 〈続きを読む〉

小宇佐銀次郎の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:小宇佐銀次郎 お題:知らぬ間の牢屋 制限時間:15分 読者:62 人 文字数:617字
改札を通って北口に向かっていると、真新しいポスターがでかでかと貼ってあるのが目に入った。「『できない君』も『できる君』に!」 どうやら近くに学習塾ができたらし 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小宇佐銀次郎 お題:寒い教室 制限時間:15分 読者:63 人 文字数:708字
なぜいまだにこんな古いストーブを使っているんだろう。朝、登校するたびに私は思う。今どき、家でも外でも、こんなものを使って暖をとっているところなんてない。使って 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
とうひ ※未完
作者:小宇佐銀次郎 お題:熱い医者 制限時間:15分 読者:57 人 文字数:458字
医者である父さんのことが自慢だった。 家にはお金がいっぱいあって、経済的な不便は一度だって感じたことなんかなかった。塾だって大手のいいところに通わせてもらえて 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
ブランコ ※未完
作者:小宇佐銀次郎 お題:遠い父 制限時間:15分 読者:165 人 文字数:503字
二丁目の公園で、ブランコが揺れていた。誘われているみたいで、僕はその幼い黄色と赤のブランコに座って軽く地面を蹴った。鎖がギイギイと辛そうに軋んで揺れる。公園に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小宇佐銀次郎 お題:商業的な狼 制限時間:15分 読者:174 人 文字数:588字
部屋はぬめりと重たい空気に満たされていた。肌にまとわりつくような、もはや湿度というよりは粘度というのが相応しい、不快な嫌らしさだった。それを掻き分けて、茶封筒 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
異種族採用 ※未完
作者:小宇佐銀次郎 お題:危ない就職 制限時間:15分 読者:155 人 文字数:409字
「はい、次の方どーぞー」 椅子の背もたれに思い切り寄りかかりながら、ドアの外へやる気のない声を放る。朝から始めた採用面接も、もう佳境。窓の外には夜の帳が落ちてい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小宇佐銀次郎 お題:茶色い囚人 制限時間:15分 読者:189 人 文字数:695字
夜が明けていく。東の空が白んでいく。どこからか聞こえるテレビの音、癇に障る笑い声。くだらない。クダラナイ。僕はそっと目を閉じる。 僕たちは夜に生まれる。夜の帳 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
初夏の記憶 ※未完
作者:小宇佐銀次郎 お題:どす黒いテロリスト 制限時間:15分 読者:164 人 文字数:791字
あの日のことで思い出すのは、いつも父さんの後ろ姿だ。「待って! お父さん、待ってよ!」 どんなに叫んだって父さんが待ってはくれないことを、僕は知っていた。それ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小宇佐銀次郎 お題:いわゆる電車 制限時間:15分 読者:178 人 文字数:772字
人間、頑張りにも我慢にも限界がある。それが来てしまったら、もう何かにすがるしかなくなるものだ。 キーホルダーにただ一つだけついた鍵を挿し、重い鉄製のドアを開い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:小宇佐銀次郎 お題:壊れかけの育毛 制限時間:15分 読者:172 人 文字数:634字
部長の指がイライラと机を叩いている。パタパタと。爪がきちんと切られた、柔らかい音だった。「一体どうしろってんだ……!」「まあまあ」 小企業とはいえ、二十八歳の 〈続きを読む〉