お題:破天荒な車 制限時間:30分 読者:38 人 文字数:650字
[削除]

俺の友人は間違った世界一
「俺は世界一のドライバーになる!」
 どこかで何度も聞いたような、使い古した宣言を高らかに叫んだのは友人だった。
 この言葉には少し語弊がある。「世界一のドライバーになる!」には言葉にしていない重要なところがある。正しくは「世界一の(車の)ドライバーになる!」だ。つまり、世界一なのはドライバーではなく車だ。別に友人は世界一のドライバーではない。世界一の車を運転できるのは彼だけであるが。
「おまえをこの車に乗せてやろう、特別にな」
「いや、いい。おまえの運転自体、信用……」
「乗れ」
「…………」
 初めに言っておく。友人は馬鹿だった。とにかく試験では悪い点をとり、実のところ、運転免許の学科試験をパスしているのかさえ怪しい。まあ、こうやって運転しているのだから免許は取れたのだろう。免許が取れるならある程度安心して運転を任せられるか、と半ば無理やり納得して助手席に乗り込んだ。
「この車、普通の車にしか見えないが……」
「聞いて驚くなよ? この車はジェット機にもなるし宇宙船にもなるんだ」
「……おまえ、飛行機の免許は?」
「ないな」
「この車が宇宙船になったとして、酸素はどうなってるんだ?」
「ドアを閉めた時点で車内は密封されたはずだからそこは平気だと思う……。もしもやばかったら脱出用のパラシュートもある」
「随分とアバウトな造りなんだな! 大体、何回も乗ってるんだろ!?」
「いや、こんないろいろ詰め込んだ車、そんな作れないって。これ、初号」
「おまえも車に負けず劣らず破天荒だな!!」
この作品をツイート

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:流浪野 お題:彼女の平和 制限時間:30分 読者:4 人 文字数:813字
世界樹の女神はかつて天秤の両端に等しく大樹を乗せ、片方だけが重くならぬよう一つずつ生き物を足した。そうして最後に人間が乗せられたが、人はたびたび女神との盟約を犯 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:彼方@アイコン模索中 お題:急な感覚 制限時間:30分 読者:14 人 文字数:626字
そのとき僕たちは、ただ、ゲームをしていただけだった。特定の場所を、自分の陣営の色に染め上げる、現実世界を利用したゲーム。そのイベントに、僕たちは参加していた。そ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:彼方@アイコン模索中 お題:僕と絵画 制限時間:30分 読者:17 人 文字数:494字
いつの間にか、鉛筆か炭の音しか聞こえなくなった。波の入った紙に4Bを走らせて、一度深呼吸をする。相変わらず脚が安定しない丸椅子に手を置いて、一度あたりを見回す。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
後押し ※未完
作者:蒼井やまと お題:危ない借金 制限時間:30分 読者:6 人 文字数:495字
言うまでもないことではあるが、借金は危険だ。 金は貨幣経済というヒエラルキーの頂点に座する、いわば顕在化した権力。ちょっと前まで俺たちの社会で物を言わせていた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:流浪野 お題:彼女と誤解 制限時間:30分 読者:7 人 文字数:739字
林檎は赤で、葡萄は紫。普遍的な目を持つことだけが取り柄の十七歳が、白くもないものが白く見えてしまう、そんな魔法のような錯覚を覚えたのは熱で霞む街並みから遠く離れ 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:春木のん お題:混沌の食卓 制限時間:30分 読者:21 人 文字数:733字
少しずつ、物の区別がつかなくなっている自覚があった。 鉛筆をかじってみたり、サンダルを植木鉢に植えてみたり、ベッドの下で寝てみたり。 自分ではわかっているつも 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:FRIDAY@小説家になろう お題:近い昼下がり 制限時間:30分 読者:18 人 文字数:1782字
一日で最も気温が高くなるのは午後二時である、というのは小学校で学んだ知識だ。三つ子の魂百まで、という話ではないが、そんなちょっとしたことばかり妙に覚えている。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:ぷりっつ。 お題:傷だらけの小説家たち 制限時間:30分 読者:21 人 文字数:1171字
俺は昔からずっと、悪い子だった。今までいろんな場所で、いろんな種類の賞や評価を貰ってきた。ピアノ、バイオリン、水泳、サッカー、全国模試、その他にもたくさん。傍か 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:tkmksi お題:うわ・・・私の年収、「うりゃぁ!」 制限時間:30分 読者:21 人 文字数:1628字
年収が、ぶっちゃけ引くほど上がっていた。「え、どうしてこうなっているんですか?」「そりゃあ……だいぶ頑張ったでしょ、君。君の仕事は評判はいいし、きっちり仕事は 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:彼方@アイコン模索中 お題:あいつの男の子 制限時間:30分 読者:21 人 文字数:959字
いつの間にか,部屋の電気をすべて消していた。布団にもぐり,スマートフォンをつける。普段であれば,寝ようと思うような時間ではない。現に,スマートフォンを何度もみ 〈続きを読む〉

匿名さんの即興 小説


ユーザーアイコン
師走の街 ※未完
作者:匿名さん お題:来年の唇 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:277字
ひゅうと音を立てながら街を通り抜ける風に、師走の香りを感じた。赤と緑の派手派手しい装飾に彩られた街を、足早に駆けていく。肌寒さと同時に飾り立てられる街並みは昔か 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:壊れかけの独裁者 制限時間:4時間 読者:4 人 文字数:274字
「起きてください!」誰かが騒いでいる。目を開けようと思えば開けられるが、今は開けたくない。憶測ではあるが、何か嫌なことが起きているに違いないと思い込んでいるから 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:見憶えのある弁護士 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:430字
見覚えがある。あの弁護士には見覚えがあるぞ。この裁判…猥褻物陳列罪で逮捕された男を弁護しているあの男だ。検事の私はあの男とどこかで会ったことがある。卑劣な男だ。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:小説の快楽 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:384字
小説の快楽。小説の快楽やと? そんなもんがあるか? 舐めておられるのか? 私はそうは思わない。俺は欠席していたのだから、仕方のないことだ。さあ、コーヒーを入れ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:簡単なぺろぺろ 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:224字
いいかい、落ち着いてよく聞いてくれよ。俺はそこらへんに転がってるようなくだらないペロペロをする奴らとは違うんだ。焦らし、転がし、ねぶり・・・その一挙一動に魂を込 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:簡単なぺろぺろ 制限時間:15分 読者:13 人 文字数:423字
「おまえ、そこで何しとんね」 男の声で振り向いて、そこには破れた服、泥だらけの顔、なんてみすぼらしいおっさん。浮浪者であろうか。「おまえ、そこで何しとんね言うと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:簡単なぺろぺろ 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:749字
ぺろぺろするってのも一口に言って色んなやり方がある。「簡単なぺろぺろ」と「難しいぺろぺろ」だ。もちろんあなたがどちらを選ぶのか私はわかっている。「簡単なぺろぺろ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:シンプルな小説練習 必須要素:文を動詞の現在形で終わらせない 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:211字
私の残りバッテリーは6%だ。シンプルといえば逆に難しい…白か黒、あるいは陰と陽、対極的にあるものはすべてシンプルだと思う。さあ、どうする?君の選択は…僕が未来を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:愛、それは光 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:422字
あの頃の僕は、毎日が憂鬱だった。ただ与えられた仕事をこなし、家に帰って食事をし、眠る。変わり映えのしない毎日に嫌気が差していた。そんな生活を送っていた僕に、それ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
※未完
作者:匿名さん お題:遠いしきたり 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:703字
この村には昔からの習わしがある。それは、村以外の人間と結ばれてはならないという事だ。しかし、時は平成。今更そんなしきたりを気にするのは誰もいないいなかった。上京 〈続きを読む〉