お題:ちっちゃな借金 制限時間:15分 読者:45 人 文字数:491字

借金の形(可愛い)
「ご主人、ご主人、おかえりなさいです」
 小さな足をペチペチと床にうちつけながら、それはたった今帰宅したばかりの私に駆け寄ってきた。
 体長15cm。
 桃色の髪を腰まで伸ばし、私のお手製のクリーム色のワンピースを着ている。
 借金の形にと彼から渡された小人。
 この小ささながら、家事をそつなくこなす。
 真面目で勤勉、そして甘えん坊、加えてこの小ささ。
 可愛くない訳がない。
 目に入れたらさすがに痛いだろうが。
「コートをおかけするのです」
 私がコートを脱ぐと、彼女が両腕を空へと掲げる。
 すると、コートがふわりと宙に浮いた。
 腕を下ろしても、コートは浮いていた。
 この小ささで家事をこなせるのは、この能力が由縁だ。
 車ぐらいまでなら浮かせられるらしく、さらにはかなり器用なこんとろーる
「では、ご夕飯の準備をするのです」
 そう言って、彼女はコート掛けへと走っていく。
 ペチペチと足音を立てて、懸命に走るその姿は何とも愛らしい。
 コートは浮いたまま、その後をついていった。
「二千円の借金で、これは……なんとも得した気分」
 ぽつりと呟いて、私は頬を緩めた。
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:がしゃ お題:ちっちゃな借金 制限時間:15分 読者:53 人 文字数:965字
「いいかい。よくお聞き。」おもむろに、話し始めたおばあちゃんの声は、厳かで、でもゆっくりとした優しい声だった。「かならず、まわりの声を大事にすること。かならず、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:むにゃむにゃ@即興 お題:運命のプロポーズ 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:424字
「僕と結婚して下さい」「はい。喜んで」彼女にプロポーズをしたのが五年前。友人らの協力によるフラッシュモブを使い、派手なものにした一世一代のプロポーズは、無事成功 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:美しい敗北 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:472字
夜の帳が降りるとき僕は負けを認める。今日も何も生み出せずに終わってしまうと嘆きながら。この終わりが必然的に日々の焦燥感を生み出す。しかしそれでもなぜだか過去は美 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:同性愛の殺し 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:826字
男と女が愛を紡ぎ合い、新たな生命は生まれる。だからといって、男は女を愛し、女は男を愛しているわけではない。新たな生命を生むための条件として、ターゲットを予め絞っ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:日ノ宮理李@ハナモモほっけ団 お題:楽しいうどん 制限時間:15分 読者:20 人 文字数:1139字
力強く生きてという姉さんの願いを無視して、ぼくは命を浪費し続けた。 一族の未来なんてしったこっちゃない。ぼくには姉さんが全てで、姉さんがない生活なんて考えられ 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:まろやかに傾く人 お題:肌寒い接吻 制限時間:15分 読者:12 人 文字数:221字
あっという間に夏休みが終わって、秋が始まったと思ったらもう冬だ。 時間の流れが早く感じるのはやはり進路のことが頭にあるからだろうか。 大学に進学するか就職する 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
とちゅう ※未完
作者:匿名さん お題:素人の出会い 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:624字
大学生になれば、彼女が出来ると思っていた。そんな数多の純情な男子の思考の例に漏れず、俺もそう思っていた。まあ、結果として、彼女が出来ることはなく、大学生活ももう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:佐々木 お題:賢い食器 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:692字
あの方に、いつかは温かいお料理を食べて頂きたい。そんなことを考えるのは何度目のことだろうか。彼の為に自分は、毎日のように食事を運ぶ。美味しいものを召し上がって頂 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:賢い食器 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:279字
うちの先祖代々伝わる古い食器がなぜかしゃべった。古くても大事に扱っているとその物に魂が宿るというが、そんな馬鹿な。「別に大事に扱ってた、というわけでもないしな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:佐々木 お題:悲観的な監禁 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:525字
「もう行かなくちゃ」マグカップの中身をまだ半分以上も残したまま、彼女は自分のバッグを引き寄せた。次の言葉はきっと、『ごめんね』が来る。「どうしても、もう駄目なの 〈続きを読む〉

秋華の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:ちっちゃな借金 制限時間:15分 読者:45 人 文字数:491字
「ご主人、ご主人、おかえりなさいです」 小さな足をペチペチと床にうちつけながら、それはたった今帰宅したばかりの私に駆け寄ってきた。 体長15cm。 桃色の髪を腰 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:俺は栄光 制限時間:15分 読者:50 人 文字数:973字
俺は最近、俺がいなくてもまぁ世界は回るのだろうなという事を痛感していた。 多分皆はもう俺のことなど忘れているだろうし、覚えていても「あー、そんな奴いたね」程度 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:誰かは犯人 制限時間:15分 読者:49 人 文字数:948字
目の前に死体があった。 部屋は密室。ドアなし、窓なし、家具なし。 あるのは、死体と高校生の男女が二人。 そして、照明としてロウソクが何十本も点在している。 突 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
ルナ ※未完
作者:秋華 お題:最後の雑踏 制限時間:15分 読者:78 人 文字数:652字
「確かに、増えすぎだとは思うの」 ルナは城にある自室から、城下町を眺めた。 町には人、人、人、人が溢れ返っている。 月に人間が暮らすようになって、100年余りが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:天才の話 制限時間:15分 読者:122 人 文字数:586字
「反則じゃないか、あんなの」 初めて千が本気で戦う姿を見て、魁人はそんな感想を漏らした。 ある昼下がり、廊下を歩いていたら外から声がした。なんとなしに覗くと、近 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:輝く地下室 制限時間:15分 読者:178 人 文字数:485字
地下室に閉じ込められ、早数年が経ちました。 地下室のドアを閉めたら、鍵がかかってしまったのです。 オートロックってやつです。ただし、鍵は外からしか開けられない 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:遠いヒーロー 制限時間:15分 読者:184 人 文字数:390字
少年の記憶に残ってるのは、ガラスの破片を手に戦う男の背中だった。 男は魔物と戦っていたが、男の攻撃はほとんど効いていなかった。 反対に魔物の攻撃は男の命を着実 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
ロリ系祖母 ※未完
作者:秋華 お題:子供の祖母 制限時間:15分 読者:211 人 文字数:403字
「隆二! 綿あめあったぞ!」 祭り会場で、隆二の祖母(8歳)がはしゃいでいた。 隆二はそんな祖母の姿に手を引かれながら、祭り会場を歩く。 急かす祖母を前に、隆二 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:小説家たちのアレ 制限時間:15分 読者:184 人 文字数:562字
「あれ、アウトレットモール。久々だねー」「私の名前はレラです! 確かに千歳に同名のアウトレットモールありますが! っていうか、ローカル過ぎでしょう!」 真っ白で 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:秋華 お題:ぐちゃぐちゃの育毛 制限時間:30分 読者:205 人 文字数:1176字
「苦情? なんで。だって、完璧だっただろうあの育毛剤」「ええ、それはもう効果抜群で一晩でふさふさになったそうですよ」「だろう。なら、良いじゃないか」「ただ、くせ 〈続きを読む〉