お題:臆病な姉妹 必須要素:白トリュフ 制限時間:15分 読者:33 人 文字数:690字

びびる。 ※未完
「ちょっと! 本当に大丈夫なの?」
 美樹は目元を青くしながら正面の席に座る妹・真樹にすがるように言葉を投げた。
「わからないよ、私だってこんなに高そうな料理が出てくるなんて思ってなかったもん!」
 真樹も同じく目元を青くし、目の前の机に鎮座する皿を見た。
 美樹と真樹の前には各々パスタが乗った皿が置かれていた。高級そうな幅の広い皿にちょこんとパスタ面が置かれ、大きな海老の身がごろごろと乗っていた。
 傍らに立っていたウェイターが仕上げをするといいながらなにかをパスタの上で削り出した。
 二人はごくりと喉を鳴らした。
 テレビの世界でしかみたことがない高級珍味が目の前に現れた。
 白トリュフ。
 ウェイターはにこりと顔を柔らかくしながら存分に二人の皿に白トリュフを削ってゆく。
 二人は焦りをばれないように、固まった笑顔を出来る限りの作ってウェイターを見つめる。
 ウェイターはこれでもか、と白トリュフを削るとお辞儀をし去っていった。
「むりむりむりむり、私絶対むりだからね! 全然手持ち足りないからね!」
「私だって無理だよ! もしこのクーポン券みたいなの使えなかったらなんとかしてよ! お姉ちゃんでしょ」
「知らないわよ! だいたい真樹ちゃんがお客さんにもらったクーポンでしょ!」
「そうだけど! だけど! まさか白トリュフが出てくるなんて」
 二人は皿の上で見つめてくる優雅な珍味から目が離せなかった。
「白どころか普通のだって食べたことないのに」
「真樹ちゃん……これ食べなきゃ返品出来るかな。食べる自信ないよ」
「大丈夫。私も自信ない」
 フォークを握ったまま。
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