お題:君と娼婦 必須要素:サッカーボール 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:602字

放物線 ※未完
 友達がいない訳ではない。ただ、無性にひとりになりたいときがある。心のなかで何かがざわついて肌をさらっと触れる、あの触れるか触れないか曖昧な感じが心のなかで起こる。そんな感じの気分。
 だからサッカーの誘いを断って、ひとり隣町の空き地きた。サッカーボールを持って。
 ややこしいことに、サッカーはしたい気分なのだ。
 サッカーはしたいけど、断った手前地元では出来ない。そんなときはいつも隣町まで僕は自転車を走らせここの空き地にくる。
 どんぐり広場と誰かが呼んでいた。
 ここはコンクリートブロックで出来た壁があるからひとりでも問題なく壁打ちできるのだ。
 ドリブルで仮想の相手を何度も抜き、僕は思いっきり足を振り切った。
 バチンッ、と壁に当たったサッカーボールは心地よい音を立てて壁にぶつかる。
 戻ってきたボールすかさず僕は体で受けとめ、再びシュートした。
 さっきと同じ線を描いてボールが宙を進んで行く。
 しかし、壁の際に当たってイレギュラーに跳ねた。
 跳ねたボールは壁の向こう側の民家に入った。
 まずい。あの家はまずい。
「ごめんください」
 のそりと頭を民家の門から中に入れた。
 体もゆっくりと入れ、サッカーボールを探す。しかし、見当たらない。
 恐る恐る、敷地の奥に足を向ける。
「口で五千円ね」
 タンクトップ姿の金髪の女性が、縁側にすわっていた。
「え、君がお客さん?」
 
 
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