お題:商業的な海 制限時間:30分 読者:62 人 文字数:1101字
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ウミ
火の玉のような太陽が海に沈んでゆく

今日は雲一つないきれいな空

耳には波の音しか届いてこない

俺は目の前にあるものがなんであるかを理解することができなかった

それは大きな鉄の塊であることで間違いはない

これは何であろう

俺は悩んだ

しかし悩んだところでこれが何であるかなどわかるはずもない

おばあちゃんに聞いてみよう

俺には一緒に暮らしている大叔母がいる。

母と妹とおばあちゃんの三人暮らしをしている

父はトウキョウというところで俺たちを食わせていくために仕事をしているらしい

その父のおかげで毎日めしを食えるのである

家に着くなりおばあちゃんの部屋に駆け足で向かった

あの黒い鉄の塊がなんであるのか気になってしょうがない

 おばぁちゃんは畳の上に座り編み物を編んでいる

おばぁ、うみさでっかい黒い塊があった、あればなんだ?


 おばぁちゃんは開いているか閉じているかわからない目を驚いたように開き

たかし、ウミに行ったのかい、近づいてはならんとあれほどいったろうに

 確かに小さいころから何度も注意されてきた、だがあの太陽が沈むところを見るのは
最近できた楽しみでもあった

おばぁ、あとでなんど叱られてもいい、だけど先に黒い塊のことおしえてくれ

 おばぁちゃんは少し考えたあと顔を上げ

たかし、そいだけじゃわからんね、どんなかたちをしよっとったか?

 どうやら、答えてくれそうだ、俺はあの大きな黒い塊のことを思い浮かべ

3本足が上向きに生えとって、上に穴があいておった

 おばぁちゃんは遠い目をしながら

いかりかもしれんねぇ

 いかりとは何であろうか、聞いたこともない

いかりはねぇ、フネという海に出るための乗りものがあってそれの一部であったものなんだよ

 また新しい単語が出てきた、フネとはなんであろうか

フネ?それは海に出て何をするものなんだ?

 笑いながら答えた

フネは海に浮かびながら移動する乗り物でねぇ

 海の上に浮かぶなんて狂気の沙汰である、死にたいのだろうか?

昔はね自由に海に出ることができたんさ、いまとはちがってね

自由に出て、魚を取ったり、旅行を行うものもいた

海は今と違って自由に入ることもできたんだよ

海に入るなんて狂気の沙汰だとんでもない

今の海にはいったら何からなにまで調べあげられてしまうような海ではなかったんよ

昔の海は魚がタグ付けで管理されていなく、海に触れただけで憲兵が飛んでくることもない

水が無限にあったんだよ

今の地球は海が7分の1しかないのと違ってね

逆だったのさ



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