ユーザーアイコン
お題:高貴な時計 制限時間:15分 読者:346 人 文字数:330字

孤立する時差に忠誠を ※未完
 時計ばかりを商う骨董品屋の片隅に、その時計はあった。埃を被り、蜘蛛の巣を張りつけ、それでもなお輝きを失わずに、振り子をゆっくりと動かしつづけている。針と時計盤は、ステンドガラスと鳥の彫刻で彩られていた。一目で芸術品だと知れた。こんな町の小さな骨董品屋ではなく、異国の屋敷か、小国の城に飾られているべき時計だと。
 当時、私の財布には少額の紙幣しか入っていた試しがなかったのに、気づいたときには値段を尋ねていた。尋ねないことはありえなかった。
「そいつは時計じゃない、ただの飾りだよ」
 店主はちらりと一瞥を向けただけで、ぶっきらぼうに二束三文の値をつけた。
「何故です、こんなに美しいのに」
「時間が合わないんだ。壊れてる、完全にな。何回直しても、なんか

作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
作者:須賀夕純☃マイペース創作屋 お題:高貴な時計 必須要素:予備校 制限時間:15分 読者:202 人 文字数:860字
とにかくもう時間がないということが今現在差し迫った非常に由々しき事態なのであって、それ以外にかかずらっている暇などもう自分には一切ありはしないのだった。だからひ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
奇妙な門 ※未完
作者:匿名さん お題:奇妙な門 制限時間:15分 読者:0 人 文字数:477字
あれは、去年の今ぐらいだったかな。私と彼氏とAとAの彼氏さんと夜集まって飲んでてさあ。なんか、あるじゃん。なんでそうなったか分かんないんだけど、よくある話。怖い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:イトカ/欄橋 お題:殺された希望 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1256字
自我の分離。それは、あってはならない事象。身体の中に一つの椅子しか存在しないように、贋作が贋作であるように。この世界に正しきものは一つしか存在してはいけない。も 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雨宮ヤスミ お題:どす黒い多数派 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1297字
「昔々あるところに、黒い魔法使いの村がありました……」 大鷺高校文芸部部長・真倉エミリの自作の絵本の語りを、同高校美術部部長の七條露子は期待と恐れの入り混じった 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:炎の人 お題:ねじれた電車 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:895字
その日は世界が変わってしまった日であった。世界に魔法が生まれたのだ。魔法と言ってもあくまで比喩表現だ。魔法というよりは悪魔と言うべきか。とかく、僕はそんな異様な 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:DDT お題:恥ずかしい事故 制限時間:15分 読者:8 人 文字数:402字
夏の思い出作りに繰り出した。いつもの悪友、腐れ縁のトシローと一緒である。お盆が開けて急に涼しくなってきたので、近視眼のトシローは焦っているようだった。「海にゃ入 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:炎の人 お題:僕と凶器 制限時間:15分 読者:5 人 文字数:952字
僕は家に凶器がたくさんあることを知っている。それは現代社会の日本の中では中々考えられることのないコトだ。何故なら、それらは犯罪において使われることこそあれど、普 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:にい お題:阿修羅湖 制限時間:15分 読者:10 人 文字数:873字
ふと思い立って湖に身を投げたところ、ひとりきりと思った水中に先客がいた。悪鬼そのものといった顔をして、ひどく怒っている様子である。さては、夕涼みに水浴びでもし 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
夏の後悔(真) ※未完
作者:匿名さん お題:危ない嘔吐 制限時間:15分 読者:6 人 文字数:183字
限界だ真底限界だ。そもそも乗り物酔いが酷いのに、なぜ僕は車に乗ってしまったのか。この車は海に向かうという。いいじゃないか白い砂浜・青い海・そして水着美女とのアバ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:茂吉 お題:危ない嘔吐 制限時間:15分 読者:17 人 文字数:519字
酒を飲みすぎて吐く。そんなのは全然危なくはない。周りに迷惑がかかるぐらいのことだ。胃の中に異物が入ったから吐き出す。生物としての生理現象に過ぎないだろう。人間 〈続きを読む〉

の即興 小説


ユーザーアイコン
作者: お題:黒い家事 制限時間:15分 読者:24 人 文字数:662字
ここではない世界のどこかには、家も壁も道も服も何もかも、満月のような真っ白に染め抜いた町があるのだという。その話を聞いたとき、聴衆の私たちは朗らかに大笑いした 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:傷だらけの紳士 制限時間:15分 読者:36 人 文字数:357字
世知辛いことではあるが、天上の神々にもヒエラルキーがある。 その地位は、司るものによってそれとなく決定され、人間にとって重大と見なされている概念を司る神々は上 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:求めていたのは液体 制限時間:15分 読者:86 人 文字数:674字
人間たちは知らないことだけれど、南極には雪の女王が住んでいる。 彼女は、童話に語られるとおりに美しく、童話に語られるとおりに孤高で、そして童話に語られたのと 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:ワイルドなライオン 制限時間:15分 読者:69 人 文字数:333字
それは季節性の流行病のように、一年に二度ほどやってくる。 とてつもなく凶暴な、誰彼構わず当たり散らし、暴言を吐き、目につくもの全てを片端から壊してしまう、どう 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:初めての娼婦 制限時間:15分 読者:74 人 文字数:158字
私の身体を通り抜けたものは、快楽の代わりに忘却を得る。 どんな記憶も望むままに忘れられる。忘れてしまいところだけを的確に、覚えておきたいところには傷一つ付けず 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:おいでよ食器 制限時間:15分 読者:68 人 文字数:260字
小さな博物館の常設展、その片隅、観光客もよほどの暇人でなければ立ち寄ることがないようなマイナーな区画が、彼女のお気に入りだ。考え事をしたいときなど、休日の朝か 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:壊れかけのもこもこ 制限時間:15分 読者:107 人 文字数:525字
毛布は良い。何故って、毛布は壊れようがないから。 その絶対的な真理を、ひとは、おそらく生後数ヶ月ごろには、無意識のうちに悟っているのだろう。子供がお気に入りの 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:1000のぬくもり 制限時間:15分 読者:95 人 文字数:712字
「終末医療の一貫として」というお題目が無ければ使うことを許されないその医療魔法は、遠い昔の民話を依り代にしていた。一羽一羽が強力な麻酔と鎮静作用を持つ、甘い砂 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:近いお尻 制限時間:15分 読者:135 人 文字数:900字
死者の戻ってくる日、という風習は世界のあちらこちらにある。 東の島国では彼らの送迎まで用意するというし、西の大陸には気が触れるほどの鮮やかな色彩で彼らの帰還を 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者: お題:刹那のコウモリ 制限時間:15分 読者:145 人 文字数:606字
一秒間の変身能力を手に入れた。 たった一秒。一日の内、たった一秒だけ、私はコウモリに変身できる。 数十冊の魔道書を読破し、怪しげな薬にいくつも手を出し、それこ 〈続きを読む〉