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不在は哀しみではない。 ※未完
 千年の昔から聳え続けていた眠り姫の茨の城が、過日の地震でとうとう崩壊したので、僕らの国は空前の観光ブームに見舞われていた。近隣諸国からの純朴な観光客はもちろん、歴史学者、民俗学者、考古学者、魔法学者、各国首脳、各国王家の末裔、どこぞのお忍びの王女様までが、現在に息づくお伽噺の化石を見ようと詰めかけた。半ば遺跡と化していた古城の近くにあったのは小さな村が一つきりで、宿泊施設はあっという間にパンクし、草原には臨時のテント村がどこまでも続いた。村は一週間で十年分の生活費を手に入れた。

 そして観光客が目にしたのは、とうとう目覚めることなく亡くなった姫君
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