お題:オレだよオレ、太陽 制限時間:15分 読者:339 人 文字数:503字

メッセージ、フロム、 ※未完
 
 
 故郷から糸電話を引っ張り続けて、もう何万キロメートルになるだろう。
 僕の故郷である美しい蒼い星と、僕との間には、ぴんと張った一筋の糸が白々と伸びている。宇宙空間のあらゆる障害に耐えぬく、それは世界で一番丈夫な糸だった。


「大丈夫、何があっても、この糸は絶対に千切れない。途切れない。私たちの声は、糸を通じて、いつまでも君のそばにいる」


 僕を送り出す時、みんながそう言って励ましてくれた。そして、僕を含めた全員が、宇宙空間には「絶対」という言葉は「絶対」に存在できない、という掟を心の底から理解していた。その上で紡がれた言葉だったから、それは多分、祈りみたいなものだった。片道切符しか持っていない僕に対しての。


 故郷から離れて、もう何十年経っただろう。
 僕は今でも毎日、糸電話に耳を当て、そっと声を吹き込み、ときどき歌を歌ったりする。
 糸はまだ、伸びているように思える。けれど声は、とっくに聞こえなくなっていた。


 それからさらに何十年。
 全く何も聞こえなくなっていた、小さな白い紙コップが、ある日、小さく震えた。
 眠りに落ちていた僕は目をさまし、そして声の主をみた
作者にコメント

似た条件の即興小説


ユーザーアイコン
真夏の約束 ※未完
作者:匿名さん お題:オレだよオレ、太陽 制限時間:15分 読者:264 人 文字数:435字
太陽の日差しがぎらぎらと自分の体に降り注ぐ。行き先も特に決めていなかった私はぼんやりとした視界の中とにかく前に歩いていた。軽い熱中症だろうか?ひとり足を引きずる 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
寮の夜 ※未完
作者:熊猫 お題:オレだよオレ、太陽 制限時間:30分 読者:237 人 文字数:552字
そうじゃないんだ。明日ここを追い出されるとか、俺が追い出されるまでにしでかしたこととか、そんなことは問題じゃないんだ。だってこの寮にいるやつなんて、ろくでもない 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:夢路 お題:可愛いお天気雨 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:513字
雨は嫌いだ。特にこうやって晴れている日に、いきなり降り付けてくる天気雨は。 まるで人をあざ笑うような雨だ。こんなに晴れているのに。 学校の帰り道、神社に受験の 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:まどろみ#ゆ お題:おいでよ投資 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:407字
「投資大歓迎!」「きっと儲かる!」「未来の貴方は大富豪様!」という中々の謳い文句を見た。誰がこんな会社の株買うんだ・・・と思っていたが、以外と集まっているらしい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:捨てられた略奪 制限時間:15分 読者:2 人 文字数:529字
人は人の物を奪って生き残る。それがこの世界の摂理であり倫理であった。だがある時、とある国の王がある提案した。 「このまま人が奪い合いを続ければいずれ人は滅びる 〈続きを読む〉


ユーザーアイコン
作者:RA907 お題:近い小説合宿 制限時間:15分 読者:9 人 文字数:432字
筆が進まないのは自宅のあるアパートが合宿の拠点なせいだ。「ここ俺の住んでるアパートなんだけど」何人かの前でそう言ってしまったのが不味かった。当然の権利のように 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん お題:混沌の略奪 制限時間:15分 読者:4 人 文字数:498字
ズバァン! そんな音が響いた直後、俺の前に立っていた男が赤い液体を撒き散らしながら行かに倒れた。 「嘘だろ・・・・・・そんな・・・・・・」 今まで一緒に戦って 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雨待ちとかげ お題:蓋然性のあるババァ 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:634字
「そうなるべきなんだよ」 老婆はしたり顔でそう言った。 身にまとうのは黒い地味なローブ。 まがった腰、しょぼくれた目、膨れた鼻、意地悪げな表情。 魔法使いと呼ば 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:そらとぶししゃも お題:穏やかな母性 制限時間:15分 読者:3 人 文字数:671字
そもそも、母性とはいったいなんなのか。「そういや最近、バブみやら何やらよく聞くようになった気がするんだけど、あれってなんなん?母性の対義語?」「え。しらねーけ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:雨宮ヤスミ お題:裏切りの借金 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:1348字
「あなたはわたしに対して、5000万円の借金を負っていることは忘れていないよね?」 突然の彼女の言葉に、俺は吹き出しそうになった。「5000万円!?」 バカな、 〈続きを読む〉

風野 湊@文フリ東京イ-51の即興 小説


ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:蓋然性のある顔 制限時間:15分 読者:48 人 文字数:1042字
人の顔がどうしても覚えられない。むしろ、どうして世の人は、ほとんど同じ色合いの、ほとんど同じ配置から成る無数の立体を、ひとつひとつ区別できるのか、まったく理解 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:ぐふふ、虫 制限時間:15分 読者:323 人 文字数:866字
教室の後ろ側はちょっとした密林になっていた。 もしかしたら、一般的な小学校の教室風景とは若干違うのかもしれない。なにせ僕は別の小学校に通った経験がないから自信 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
物思いの省略 ※未完
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:東京の任務 制限時間:15分 読者:339 人 文字数:1007字
電車を降りる時、いつも、何かの境界線を跨ぐような気持ちになる。 コンクリートのホームと車両の隙間から僅かに覗く薄暗い闇。眼下には、埃と雨に汚れたスポーツドリン 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:フニャフニャの人間 制限時間:15分 読者:471 人 文字数:1073字
さて、これは私が爺さんから教えてもらったことなんだけどね。村境から森に入って半日も歩くと大クヌギがあるだろう。この中に、行ったことがある奴はいるかい?……なん 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:オレだよオレ、太陽 制限時間:15分 読者:339 人 文字数:503字
故郷から糸電話を引っ張り続けて、もう何万キロメートルになるだろう。 僕の故郷である美しい蒼い星と、僕との間には、ぴんと張った一筋の糸が白々と伸びている。宇宙空 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:苦し紛れのブランド品 制限時間:15分 読者:327 人 文字数:558字
なんてこった。飛行機の予約を間違えた。 男は自分の商売道具だけ持って、空港で茫然と立ち尽くしていた。 南イタリアの田舎町から、もっと商売がしやすそうなアジアあ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:突然の雲 制限時間:15分 読者:317 人 文字数:1381字
吐息が雲に変わるという、そんな意味不明の薬を完成させたと聞いて、久しぶりに先生の研究室を訪ねてみたのです。 まだ馬鹿な研究をやっているんですって、と、笑いなが 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:鋭い略奪 制限時間:15分 読者:315 人 文字数:763字
あまりに細く鋭利な刃で傷付けられると、身体は痛みに気付けないのだそうだ。傷口は視認できない。しかし、それでもしっかりと、組織は傷つけられている。やがて、血液が 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:遅い靴 制限時間:15分 読者:318 人 文字数:978字
「これ、呪いの靴な。履いたら絶対に転ぶし、重いからスピードも出ない。靴紐もすぐに解ける。これを履いて出れば、絶対に、断言してやるけど、紀伊やんが一位を取ること 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:風野 湊@文フリ東京イ-51 お題:危ない恋人 制限時間:15分 読者:336 人 文字数:709字
アブナイ男しか好きになれない。 そう説明すると、知り合って間もない大体の人間は「ははん」という顔をする。そして言う、なるほどねぇ、振り回されるのが好きなんだね 〈続きを読む〉