お題:オレだよオレ、太陽 制限時間:15分 読者:272 人 文字数:503字

メッセージ、フロム、 ※未完
 
 
 故郷から糸電話を引っ張り続けて、もう何万キロメートルになるだろう。
 僕の故郷である美しい蒼い星と、僕との間には、ぴんと張った一筋の糸が白々と伸びている。宇宙空間のあらゆる障害に耐えぬく、それは世界で一番丈夫な糸だった。


「大丈夫、何があっても、この糸は絶対に千切れない。途切れない。私たちの声は、糸を通じて、いつまでも君のそばにいる」


 僕を送り出す時、みんながそう言って励ましてくれた。そして、僕を含めた全員が、宇宙空間には「絶対」という言葉は「絶対」に存在できない、という掟を心の底から理解していた。その上で紡がれた言葉だったから、それは多分、祈りみたいなものだった。片道切符しか持っていない僕に対しての。


 故郷から離れて、もう何十年経っただろう。
 僕は今でも毎日、糸電話に耳を当て、そっと声を吹き込み、ときどき歌を歌ったりする。
 糸はまだ、伸びているように思える。けれど声は、とっくに聞こえなくなっていた。


 それからさらに何十年。
 全く何も聞こえなくなっていた、小さな白い紙コップが、ある日、小さく震えた。
 眠りに落ちていた僕は目をさまし、そして声の主をみた
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