お題:苦し紛れのブランド品 制限時間:15分 読者:262 人 文字数:558字

白紙より、物語募集。 注:早い者勝ち ※未完
 

 なんてこった。飛行機の予約を間違えた。


 男は自分の商売道具だけ持って、空港で茫然と立ち尽くしていた。
 南イタリアの田舎町から、もっと商売がしやすそうなアジアあたりにでも高跳びしようと思っていたら、なぜだか、名前を聴いたこともないアフリカの小国へ着いてしまったのだった。

 普通、自分の望む行き先と異なる飛行機に乗っていたら、いくらなんでも、アナウンスや機内のモニターで気づきそうなものだ。しかし男は残念ながら、アジアでの薔薇色生活を夢見ていて、他人の声が全く耳に入らなかったのだった。異変に気付いた時にはもう遅い。男にはもう金がなく、僅かな商売道具だけを元手に、全く見知らぬ国で暮らしていかねばならなかった。

 さて、この男の商売が何かというと、偽ブランド品をブランド品と偽って売ること、つまりニセモノをホンモノだと物語ることで、人を数日間だけ幸せにするのが男の商売だった。
 しかし此処は名前を聴いたこともない何処かの小国である。
 英語だって、町に一人か二人通じれば良い方だ。しかしどうにかするしかない。
 男は必死で商売を始めた、持っていた僅かなニセモノ鞄の素晴らしさを啓蒙し、可能なかぎり高く売った。そして金を元手に新たなニセモノ鞄を作り続け、

やがてホンモノの鞄がこの国に訪れた時に
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